『天国の子どもたちから』


天国の子どもたちから 残された家族への愛のメッセージ』

ドリス・ストークス 著/横山悦子 翻訳/江原啓之 監訳


今日、友人に誘われて出掛けた帰り、用事はなかったのだけど、なんとなく、気分で書店に寄ってみた。

目的の本を探すこともなく、ただなんとなく表紙や背表紙を眺めていたら、この1冊に出会った。

中身を見ることなく、即、買うことに決めた。

帰宅後、仕事で忙しくしていた旦那にお茶を出し、強引に休憩をとらせ、この本を見せた。

旦那なら、共感してくれるとわかっていたから。

この本に既に感謝している私がいるから。


まだ江原さんのまえがきをちょろりと読んだだけなのだけど、このドリス・ストークス氏は息子さんを亡くしている。

ドリス氏は1987年に亡くなっている。

私がまだまだ旦那にも出会っていない頃に亡くなっている。

息子さんを亡くされたのはもっと前のこと、私がいくつの頃のことなのだろうか。

私達人間は、進化してきた中で、いつから子供の死を悲しむようになったのだろうか。

水中にいた頃はどうだったのだろうか。

地上で生きるようになってからだろうか。

以前に、ミイラ化した子供の亡骸を離さない猿の母親の映像を見たことがある。

霊長類となってからなのだろうか。


ドリス氏が亡くなってから20年近くが過ぎた今、この本が出版された。

『去ってしまった子どものことばかりを振り返るのをやめてほしい』とある。

この言葉だけを目にしたら、「そんなの無理!」って言いたくなるけど、その言葉の持つ深い意味が伝わってくると、励まされていることがよくわかる、伝わってくる。

全編、全く読めていないのに、あとがきを読んだだけで、この本に出会えたことに更に感謝している。

勿論、これから全編目を通し、天国からのメッセージを感じたい。


まだ読み終えていないけど…この本を色々な立場の方が読まれているでしょうし、これから読む方も多くいらっしゃるでしょう。

もしかしたら、身近にお子さんを亡くした方がいて、その方に向けて『去ってしまった子どものことばかりを振り返るのをやめてほしい』と言うことが正しいとおもわれる方もいるかもしれない。

でも、それは正しくはないことです。

ただ人の言葉を借りて言うのは、かえって傷付けてしまうことの方が多いでしょう。

この言葉が間違った解釈を生まないためにも、自分の言葉のようにせず、この本を贈り物として差し上げるのが最良ではないかとおもいます。

何故だかこんなことを伝えなきゃっておもいました。

琴子からかな?