ちいさなお地蔵さま


『ちいさなお地蔵さま』堀部幸男著


日本助産師会に初めて出向いたときに、当時の事務局長から帰りにお花とお線香と、そしてこの本をプレゼントしてもらった。

帰りの電車の中で、旦那と何気なく本を開いてみたら、そこら中に、本の中いっぱいに琴子の姿があった。

琴子の死後、初めて目にすることが出来たような、そんな気持ちになれた。

嬉しくて、寂しくて辛いときに、何度もこの本を開いて救われた。

著者の堀部氏宛てに、出版社に手紙を出したら、奥様から心温まる返事を頂くことも出来た。

ネットで堀部氏の他のお地蔵さまを見ることは出来ないかと調べたら、ある宗派で出しているポスターにお地蔵さまが使われていることを知り、購入もした。

そのポスターを寝室や仕事場に貼り、また、知人にもプレゼントした。

とにかく夢中になった。

今でも変わらない。

何度もこの本を開いている。

私にとっては琴子だけど、他の方にとっては、他の愛しい我が子に見えるだろうし、我が子を亡くしたことのない方でも、この本の中にいっぱい舞うお地蔵さまの姿には、きっと癒してもらえるとおもう。


この本をプレゼントしてくれた日本助産師会の当時の事務局長さんと、著者の堀部氏、出版社の方には感謝しています。

琴子の姿を見せてくださったこと、ありがとうございます。