子負い帯

教育テレビの『美の壷』。

今日のテーマは“藍染”。

中で、子負い帯の説明があり、

「昔は幼くして子供を亡くすことが多く…」

とのことから、子供の健康を祈った模様が彩られていた。

由来を知らないままに見ていても素敵な模様だったし、知れば尚、愛しさも増して、素敵な染めにおもえた。

今は“おんぶ紐”よりも“スリング”の方が流行、浸透しているのだけど、このような意味のある染めや模様のものがスリングにもあれば良いのになぁ。

藍染は蟲がつかないという利点もあるというのだから、私ももっと自分の生活の中に取り入れたいのだけど、日本のものはお値段も良く、なかなか手が出せない。

義母が洋裁の仕事をしていて、一度、とっても素敵な藍染の服が安かったので、その場に一緒にいた義母にどうだろうかと聞いたら、

「縫製からして、日本製じゃない」

と言われ、買うのを控えた。

何がなんでも日本製じゃないといけないとおもっているわけではないのだけど、なんとなく私なりのこだわり。

理由の一つとして…今日の子負い帯のように、なんかこう意味や想いが込められているような気がするから、日本製の方が好き。


現代では『素敵な模様ね』と見るばかりのものでも、昔々、当時の人たちにとっては、医療が身近ではなく、どんどんと亡くなっていく幼い命への想いや悔いが多くの文化を生んだのだろうな。

そういう想いにも感謝を込めて…