妊婦が飛行機に乗るということは… その2

北総人さんがくださった、千葉県成田市及びその周辺の産科の現状報告です。


私は千葉県成田市に住んでいます。

2004年に実家よりも格段に医療環境のいい成田市でお産をしました。

産科医院で小耳に挟んだのですが、茨城県南部の一部の妊婦は利根川を渡って成田で出産しているようです。

ですが、ここ2〜3年の間に、成田市外の基幹病院の産科が閉鎖され、市外からも妊婦さんが流れ込んでいる状態です。

これは匝瑳市印旛村佐倉市も例外ではないはずです。

もっとも、八千代市東京女子医大の病院ができたので、ほんの少しだけ余裕が生まれたかもしれませんが、厳しいことには変わりありません。

成田から鴨川への搬送する可能性があるという話は、最近同じ医院で二人目を出産した友人から聞いた話です。

また、利根川を挟んで隣接する茨城県南部も産科をはじめとする医療の環境が芳しくなく、茨城県南部には3次医療機関が少ないため、産科に限らず救急患者の越境搬送、千葉県とドクターヘリ搬送の協定を結んでいるほどです。

このような医療環境の中、北総地区は成田空港という空の玄関を抱えています土地柄、国際線利用の妊婦の搬送症例が一次医療機関にも流れてくるようで、成田市内の産科医院のでは母親学級などで「海外旅行禁止」を言い渡しているほどです。

「明確な研究結果は見当たらないけれど、航空機の利用も妊娠状態を左右する要因になる。

 いくら与圧してあるからといっても、地上と違う気圧・湿度なのだから、体にかかる負担は半端じゃない。」

と、いうのが理由だったと思います。

こういったことを「産科医の責任逃れ」とする意見もあるようですが、これは空港がある故、実例を見てしまっているからだと思います。


実際、航空機搭乗がらみで妊婦がトラブルに見舞われる例は、実際私も空港でも働いていた時に社内連絡で知る機会がありましたし・・・。

消防の方からお話を聞いたら、先般は機内分娩の搬送もあったようです。


また、救急車を乱用している最近の時勢は成田市も例外ではありません。

空港内の救急搬送要請も、空港直近や市内の救急隊が不在の時は空港に慣れていない消防署が担当していることがあるようです。


このような医療・救急搬送の状況下、妊娠中に海外旅行に行き、空港で母体トラブルに見舞われたときに直ぐに医療機関が見つかる保障はハッキリ言ってありません。

トラブルが起きた時の命の保障は難しいと思います。

ご自身の体と赤ちゃんが大事ならば妊娠中の海外旅行は絶対にやめてください。


最後に、飛行機は一度あがると降りるのに時間がかかります。物理的な問題と、国際線は、上空通過国の問題からです。

こういった点から、「帰省時に飛行機のほうが陸路よりもはるかに時間が短縮される」

などの理由がない限りは、国内線も不必要な搭乗を控えたほうが懸命だと思います。


以上です


私は千葉県の船橋市に親戚がいるので、「え? 成田市から鴨川市って、近かった?」と、ネットの地図で調べてみました。

Googleマップ


やっぱり産科は確実に崩壊しているんですね…


成田空港周辺て、本当に凄い騒音だとおもうのです。

成田市内の高校に通っていた親戚に聞いたことがあるのですが、騒音で窓を開けられないから冷房がつけられていたと(ガセネタだったらすみません)。

海外旅行を我慢する・禁止といわれるべき人たちは、成田市民に限られたことではないとおもいます。

私も妊娠中に仕事とはいえ、飛行機を使ってしまったのですが(宮崎でしたので、フェリーという手段もあったけど、これもまた難しい選択ですね)、これからの方には飛行機の活用はよほどの事態に限ると伝えるべきだとおもいました。



救急搬送だけの話だとピンとこない妊婦さんのためにも…

Yahoo! 知恵袋より

妊娠中に海外旅行へ行った方、いらっしゃいますか?

妊娠7ヶ月でハワイ、そしてハワイで2ヶ月の入院、日本にきた請求書は額面1200万円?! だったそうです。

何事も自分の身に起きなければ結果オーライで笑って話せるのだけど、果たして1200万円を賭けてまで行くべき旅行なのか…