『一番の被害者は妊産婦だ』

助産師の権限拡大どうなる!?(上)

助産師の権限拡大どうなる!(下) -医療介護CBニュース-


読んで色々と考えますが、とても気になり、また、相変わらずに残念なのが、日本助産師会の専務理事のご意見の中、

『加藤氏は、「すべてのお産が医師から見たらリスクであるというのは、医学的に見ればそうかもしれない。しかし、子どもを産むという機能を備えている女性の体の本質論から考えたらどうなのか。『自然』を大事にする助産師と、医師の間の溝はなかなか埋まらない。医師は助産師や看護師をコントロールしたがるが、『お産に誰がどう付き添うか』ということが大事では」と、苦言を呈した。』<上記(下)より引用>

とありますが、自然というのをどこまで責任持って捉えてくれるのか。

また、1%の異常の見分けが本当に心掛けられているのか。

一部の正しくあろうとしている助産院・助産師のことしか見ていないのではないだろうか。

なんでも医療介入が必要だとはおもっていないけれども、こういう場面でもまだ『自然』を大事にと言われてしまうと、お産の抱えているリスクを、1%の異常への警戒心がどれほどのなのかが余計に期待できなくなる。


1%という数字を多く感じるか少なく感じるか、その1%の異常事態に陥った方たちを助産院で処置して大変な事態にしてしまう助産院もあれば、搬送して更に搬送先の責任だと平然と言う助産師の姿も聞くし、少なくとも日本助産師会はそれらの情報を少しは把握しているはずで、1%というような軽い表現で片付けないで欲しい。

当事者にとっては、例え1%であっても、その数字が重く、苦しいのだから。


自然を大事にするのか、それとも妊婦と胎児・母子の命を大事にするのか。

記事の中にもあるとおり、『一番の被害者は妊産婦だ』。