5歳と、5年と

昨日、琴子は天国で5歳になりました。

琴子の写真を5年経った気持ちで見ると、そこにはリンズやダンジの顔が重なり、姉弟は似ているのは当たり前なのだけど、琴子だけがおいてけぼりのような写真なのに、色褪せることのない成長も感じます。

この5年は私の人生の中で、ずっとずっと大事な時間。


琴子の力は衰えを知らず―

今夏はどんなプレゼントがあるのかな? と楽しみにしていたら、なんと!

テレビの中に、琴子を戸籍に載せてくれた立役者、あの裁判官がぁ!!!

ある事件の裁判官となられていたそうで、報道で久々にお顔を拝ませていただきました!

琴子の裁判では、途中で裁判官が変わりました。

そのことで、少し空気も変わりました。

それまでも『勝訴的和解』の流れではあったのだけど、逆に最初からその流れだったために、不満もありました。

裁判官が変わるかもしれない―その予測を前にして、弁護士さんは有利が不利になることもあると、ちょっと警戒していましたが、私たち夫婦はそこらへんは経験がないので、変わったらどうなるのだろうかと、また始めからやり直すこともあるのかとおもうばかりだったのですが、後任となった裁判官は前任の方よりも核に触れてくれるような感じがあって、半分以上は前任の方との裁判だったのだけど、後任の裁判官だからこそ、戸籍に載せることを汲んでくれたりしたとおもっています。

だから、裁判官、弁護士さんは琴子を戸籍に載せてくれた人たちであって、弁護士さんには節目にご挨拶を送ったりは出来るけど、裁判官とはよほどのご縁がない限りは会うこともない方だとおもっていたので、テレビで一方的にとはいえ、とっても嬉しかったです!

それも、琴子の誕生日の前日に見て、今日も見ました!

事件があるから裁判官が映るわけで、世間的には喜ばしいことではないのだけど…


あと、昨日はリンズと近所を歩いていたら、ご近所さんに会い、偶然だというのに、薔薇の花を頂きました!

それも、「じゃ、5本」といきなり!!!

「うわー! 今日、丁度命日の家族がいて、嬉しいです!」

とおもわず言ったら、

「あら…薔薇は棘があるから、仏壇にはだめなのよ〜」

と言われましたが、琴子はお誕生日でもあるので、有り難く飾らして頂きました!!

1年に1本ずつ、琴子が咲かした薔薇なのかなってスマイル


琴子のお陰で、どん底も味わったけど、嬉しいことも沢山得られるようになりました。

琴子が5歳になったということは、あれから5年経ったということ。

まるでついさっき、琴子が死んだばかりのような気持ちもまだまだあるし、楽しさに満たされるときもある。

何処かで生きていると感じることもあるし、天国を遠くに想うこともある。

死んでしまった子供だけど、死んだままでも大事な子供。

でも、やはり生きて生まれることが出来るはずだったのなら、少しでも元気に生き易く生まれて欲しかったともおもう。


琴子が6歳になる来夏まで、私はまたどんなことを学ぶのだろうかと、琴子に感謝しながら8月31日を過ぎました。

琴子、お誕生日おめでとう!