プライベート出産 其の弐

プライベート出産を容認(?)している助産院もあるそうです。
※本件末に追記有り
自宅でする、海で産むだけではないんですね。
助産院でも、無介助分娩を見守っていたんです。

性行為、特に射精により陣痛が促進されるというのは、以前に書籍でも目にしました。
その書籍では、何故か傍から見ている方が居て、とっても色っぽく、素敵なお産だというような感想で、私には猥褻なものとしかおもえませんでした。


無介助分娩 序文
で検索していただくと、先日もご紹介しました書籍
『あなたもできる自然出産ー夫婦で読むお産の知識』
の序文がご覧いただけます。
医師、助産師の方たちのような医療の専門家に読んで欲しいとあります。
著者の方も、プライベート出産をされているのですね。

あと、この本の中ではマクロビで有名な方の出産経験が書かれているそうです。
その方主宰の料理教室を助産院で開催したり、料理教室まではしなくても、料理内容、調理方法を薦めたりしているところが多くあります。
食こそがお産を自然にするとばかりに薦めている中、それを信じている方がこのような本の内容にどんどんと惹きこまれていくのも当然ではないかと感じているのは私だけでしょうか。
助産師会が警告を出すとしても、プライベート出産や無介助分娩を考えている方がそれを目にする可能性より、こういう書籍を手にする、読んで憧れるようになるという可能性のほうが高いのではないでしょうか。

他にも、造形作家の方が最初の子を助産院で出産し、第二子は自宅で助産師を呼ぶ予定にしていたが、陣痛がきてもわざと呼ばず、生まれてから読んだということを書いているものもあって、紹介しようとおもったけど、お子さんの画像なんかがばんばん載っていて、リンクはやめました。
その方が参考にされていた本が、前回と上記で紹介しています『あなたもできる自然出産ー夫婦で読むお産の知識』です。
この方が『助産師の方が良い距離感を持ってくれた』とあります。
これ、お子さんが死んでいたり、自分に受け入れ難い障碍が残ったり、母子共に死んだり、お子さんに障碍が残ったりした場合でも、同じようなことを言うのでしょうか。
今はなんともないから、『そういう結果でも私は同じことを言う』、『人のせいにはしない』と言うでしょう。
ただそれは、なんともないからです。
上手くいくばかりの話を聞いていたら、読んでいたら、病院に行く方が危険だって言われていたら、助産院や自宅出産で生じ易い危険な状態の説明がないまま「いざとなったら搬送します」と言われていたら、母子に何かあったときには聞いていなかったことだらけの受け入れから始めないとなりません。
生まれたときから病院が当たり前にある私たちの世代が、『病院に行けない』という事実をどう受け入れられるというのか。
全部の助産師の方とは言いません、ただ、こういう内容を支持している助産師の方がいるということは、助産師会だって把握しているはずだし、講演会内容等を見ていると、こういう内容を更に会が支持していると私がおもっても、それを誤解だとはいえないのではないでしょうか。

警告文を出して済むことではないとおもいます。
形だけ済ませたって感じがします。

※2009年6月2日追記
本当は助産師の方運営のブログの中にあった“聞いた話”からの助産院でプライベート出産を見守るという、とっても興味ある内容をリンクさせていただいておりました。
しかし、コメント欄にもあるように、個人的に困っているということと、このブログ主の方がプライベート出産を容認しているというわけでもなかったということでリンクを外してくれるように要望を頂き、かなり悩みましたが、リンクを外し、ブログ名等も削除しました。
本当は、このような事実があったということをもっと堂々と紹介して欲しいとお願いしたいところですが、何故かそうならなかったのは残念なところ、記事も削除されたということでした。
助産師会から警告文が出ていることからも、これからもこのような出産を希望する方は増えていくのだろうと感じています。