助産院や自宅出産を計画されている方へ

当ブログでは、私以外の方の助産院や自宅出産での事故報告もさせて頂いています。
今も、数名の方からお話を伺っています。
いずれ、当ブログで事故の報告をしたいとおもっておりますが、どの方も皆さん、
『自己責任』
という壁や、当時のあの情景を生々しく思い出してしまうことで、公開を躊躇されています。
私にご連絡くださるだけでも、当時の話をする作業と変わりありませんから、それだけでも辛いことだというのはメールの活字を見ていても、十分に伝わってきます。

一番怖いのは、私にくださる方は氷山の一角で、その氷山がどれほど深くて大きい姿を隠しているのかをおもうときです。

子どもが死んでいく様子を忘れる親がいるわけがありません。
特にそれが出産での場合、それしか子どもの姿の記憶がないわけですから、あの辛い情景が唯一我が子の姿だとなるのです。

病院での事故の話ばかりが世の中を駆け巡り、まるで助産院や自宅出産では事故がないといわんばかりの現況です。
では何故、その“お産の理想郷”というような扱いの助産院や自宅出産で我が子は死んだのか−実は他にも死んでいる子がいるんです、自分だけが異常なわけではないのです。
知らなかっただけで、助産院や自宅出産でも子どもは死んでいるのです。
今のところ、助産院や自宅出産での母体死亡の話は届いておりません。
母体に傷が残る、異常が生じたというお話は数件届きましたが、さすがに母体の死亡となるとその扱いは大きくなりますから、命に関わる母体異常の場合はすぐに搬送がされているのかもしれません。
しかし、新生児という扱いにもしてもらえない、胎児という扱いの場合、その死は軽視されているといえます。
そう、“死産”という扱いです。
胎児も新生児も、親に違いはありますか?
どうであれ、人の死にかわりはないというのに。

いつか皆さんのお子さんのお話をこのブログで公開出来ますように、ご自身の体の傷や異常をお話できますように、全てが闇に葬られませんように『自己責任なんかじゃないよ!』って伝えたいです。

助産院や自宅出産で悲しいお産や辛い経験をされてしまった方からのお話は、承諾なしでブログで公開することはありません。
私は裁判や医療についての知識はありませんから、お話を伺うことと、ご承諾得られた方に限ってはブログで一緒に警鐘を鳴らしていくことしか出来ませんが、それだけでもさせてもらえたらとおもっております。

これから助産院や自宅出産での出産を計画される方がいらしたら、真剣にこれらの問題を考えて欲しいです。
いまはまだ詳細は明かせないけど、助産院や自宅出産で亡くなっている子どもは琴子一人ではありません、過去にこのブログで紹介した天使ちゃんたちだけではないのです。
天国には、助産院や自宅出産で亡くなった子供たちが他にもいます。
それを忘れないでください、知ってください。