助産師会からのVK2訴訟についての見解を読んで

VK2の訴訟の話について、ご意見をくださった皆様に感謝します。
VK2の件のお母さんとお話して、お母さんの複雑な胸中をおもい、私はこの件に関して直にお話しするときには、私の意見よりもお母さんの意見、希望を当然尊重いたします。
私が自分の意見として話させていただくときとは違うこともあるかとおもいますが、それぞれにお付き合い頂けたらと願います。

さて、どうしても平日にまとまった時間のとれない私故に、ブログが土日に限定されてしまい、情報としては遅くなってしまうわけですが、
ビタミンK2投与がなされず、児が死亡した件に関して
と、7月9日付けで社団法人日本助産師会より見解が出されています。

まず、今日は先にきちんと言っておかないといけないのが、私が今日発言している『助産師』というのは母子の安全よりも自分の思想を優先している、自分を過剰に評価している、させている問題のある、危険な助産師、助産院(自宅分娩含)のことです。
「全ての助産師」とおもっていませんので、お読みくださる際には文字にはないだけだとご理解ください。

助産師会は全く事実を把握していないと、経験者だからこそおもいました。
2枚目の一番最後の
それゆえ、ビタミンK2の投与や予防接種は、インフォームド・コンセント
のもと推奨されるべきである。

には腹が立つなんてもんじゃない。
インフォームド・コンセント?
まず、まともな説明をきちんとしている? 
してないでしょうが!
それが問題だというのに。
自分の信頼している助産師が
『予防接種もVK2も、本当は必要ないんだけどね、一応、説明だけはしなくちゃなんだ』
と言えば、それだけでアウトです。
皆さんの想像出来ない別世界が始まります。
(但、予防接種に関してはアレルギーの問題等あるので、主治医をもって、主治医にしっかりと相談することも重要だとおもっています)

インフォームド・コンセントに関しては、開業助産師に任せてはいけないとおもいます。
申し訳ないけど、これは安全性を第一優先にしている助産師であっても。
嘱託医にこれはしてもらうべきではないでしょうか。
更に、助産院や自宅出産を選択する方には、それなりにまとめた書類を渡し、帝王切開の同意書のような、そういうものが事前になされるといいとおもいます。

私はインフォームド・コンセントのもとで予防接種やVK2を推奨は期待薄いですね。
実態を把握していないとしかおもえない。
そんでもって、これは逃げでしょ?
説明したけど、お母さんが拒絶してしまえばそれまでなんですよって。
しかし今回のVK2投与せず、K2レメディ(錠剤)投与で子を亡くしてしまった件はインフォームド・コンセントがなされていなかったのだから、助産院や自宅出産、いわゆる開業している助産師達が与えられた権利を一体何に使っているのかと、疑問におもうきっかけにして欲しい。

開業助産師は一部であれ、まるでお産や新生児の症状については医者以上の知識・存在かのように断定的にものを言っている。
助産師会は『自分達の理想に基づいた助産師』の存在感を世に押し付けたいのだろう、実際に事故を起こしている、子供を死なせてしまったり母子の障碍を作ってしまっている助産師のことについて語るべきことをしない。

一応、私たちの基本は西洋医学です、それを基に学びもしましたが、でも食事療法や東洋医学も必要に応じて母子のケアに取り入れていると書かれていると感じますが(間違っていたら訂正、お願いします)、
いい加減にしろ!
と言いたい。
言葉が悪くて失礼。
しかし、ただの職能団体だとかなんだとかという言い訳があろうとも、監督責任がないといわれても、多くの助産師が所属する助産師会が正しくなければそれだけだって問題だ。
もしも基本は西洋医学だとしつつ、実際には西洋医学を否定してばかりいるのなら、全く意味がないじゃないか。
「前のお産が病院で、そこには辛い思い出しかない」
という始まりは定番で、何で終わるかと言えば母子共に元気だけど、ちょっと対応に冷たいものを感じたとか…
冷たいよりは温かい方が良いのは人間の要求としては当然にあるとおもうけど、母子が無事に生きている結果は当たり前だと助産師までもが言っているようなもので、
「どうせお産は今時は無事に終わるのだから、あとは雰囲気が大事」
として宣伝しているとしか私にはもう見えない。
それでいて、いまだに私に
「いつまでも子供が死んだことを引き摺るな」
と平気で言ってくる人もいる。
子供が無事に生きている人の不満にはご丁寧にお付き合いし、自分の家に招き入れて「わかる、わかる、辛いよね」と親身になってみせるのに、子供が死んでいる親には「振り返るな!」と叱責くださる。
家庭的って何?
道具でしょう、それはただの商売道具でしょうと言いたくなる。

民間療法との曖昧な関係はこれからもありますということも宣言したようなもんなんだから、ホメオパシーに代わる新たなるものがまた大々的に取り入れられて、また誰かが、それもきっと赤ちゃんが犠牲になるのを私たちは待たないとならないのだろうか。

こういうことを知っている者からしたら、今回の見解は無責任極まりなくて、やっぱりこれからも“あなたのために”ということで、民間療法はやりたいがままに許されていくのだろうなぁ、『必要におもった』という感覚だけで…と、落胆するばかりです。

今回の助産師会の見解については、他にも色々と言いたくなっています。
『コアコンペテンシーって何?』も含めて。

また改めたいとおもっています。