「会陰縫合術についての意見」から考える−2【リプロダクティブヘルス】

ふぃっしゅさんが記事を書いてくださったことがきっかけで、勤務助産師の方たちからも貴重なご意見を頂きました。
また、勤務助産師の方たちと協働している医師の方からも、一部とはいえ、助産師の方たちが求めているものが一体何なのか、疑問の声も頂きました。そして、医師や助産師、看護師の方たちの協働の中で無事にお産をしたいと願う私たちも、問題が表面化してくることで、開業助産師の中にあるだろう危険な哲学・思想が見えてきているのではないでしょうか。
勤務助産師の多くの方は協働であると仰る、でも開業助産師は違う言動、行動を繰り返す。その勤務助産師と開業助産師の教育課程は同じだというのに、何故こうも差が生じているのか不思議でなりません。でもおもえば、勤務助産師の方は“悲惨な状態”というのを目にする機会が多いけど、開業助産師は搬送することでその状態から視線を逸らすことが出来る。だから、現場で習得する知識も違っているのではないかとおもいます。

以下より、コメントくださった方たちのお言葉お借りして…
皆さん、いつも有難うございます。

ふぃっしゅさん

triasさん、こんばんは。
助産院のHPの中には、「更年期障害」の相談というのもありました。
日本看護協会監修の「助産師業務要覧」の「リプロダクティブヘルスにかかわる業務」というページに、「1993年の助産師教育のカリキュラム改正で助産の概念が拡大され、助産師業務は狭義の「助産」のみでなく思春期から更年期までの女性を対象とした性と生殖への支援も包含されるようになった」(P81)とあります。
助産師の仕事の中で助産は「狭義」なのでしょうか?
保助看法そのものには変更がないし、特別に研修があるわけでもないのに更年期まで開業の業務になったなんてきいたこともないのですが。どなたか経緯をご存じの方はいらっしゃるのでしょうか?

うさぎ林檎さん

今までの職能の中に含まれていなかった行為を認可するには、当然それに必要な教科・技術を習得済であることが必要だと思います。それには二通り考えられます。
助産師免許を持つ人全員に許可するのならば、教育カリキュラムの追加とともに免許習得後の実習研修(免許無しの縫合は無理ですよね?)も必要になるでしょう。

と当然の、何故一部の助産師は抱かぬだろう疑問を書かれていますが、思春期から更年期障害まで、多岐に渡り“開業の業務”として既に扱われている様子が伺えます。でもこれは、必要な教科・技術を習得済ではないはずですので、助産師が一般人として話を聞いているとしない限りはおかしな話です。まさか…お金を貰ってる?! それとも、貰うことは問題ないのでしょうか。

ちなみに、リプロダクティブヘルスとはこちらでいいですか? リプロダクティブ・ヘルス もっとよく知る国際保健シェア=国際保健協力市民の会
上記サイトの説明文の中には

WHOは、2000年時点で一年間に529,000人の妊産婦が死亡していると推定しています。これを開発途上国に限ってみると、527,000人となり、実に全妊産婦死亡の99.6%を占めています。1995年の推定では全妊産婦死亡数が515,000人でしたから、その数は残念ながら増えています。
 また生まれた子供10万人に対して何人の妊産婦が亡くなっているかを表す「妊産婦死亡比」を国別にみてみると、日本は10であるのに対し、シェアのプロジェクトが行われているタイでは44、カンボジアでは450、東ティモールでは660であり、その差は無視できません。また途上国では一生のうちで女性が妊娠する回数が多いため、その死亡の危険度は妊娠回数に比例して高くなります。具体的には、妊娠・出産が死因となる女性の数は、日本では6,000人のうち1人であるのに対し、タイでは900人、カンボジアでは36人、東ティモールでは30人のうち1人となります。このように較差が大きくなる原因として、まず途上国では大半の出産が自宅で行われること、妊娠中・出産時に異常が起きた時に医療機関で適切な手当を受けられないことがあげられます。その理由を細かくみていくと、何か異常が発生してから不幸な転帰をとるまでの間に、主に3段階の遅れが存在すると言われています。第1の遅れは医療機関にかかるべきか否かという判断が適切にされないこと。これには発生している事態が異常かどうかという判断の遅れのほかに、家庭や社会における女性の地位と、それに伴う医療機関へのかかりやすさなどが関係してきます。第2に医療機関にかかることを決断してからも実際にたどり着くまでの時間が長いことがあげられます。単純な距離のほかに、道路の状況整備、気象、交通手段の有無とその費用は払えるのか、など多くの要因が関わってきます。さらに第3として、たとえ病院に到着しても、適切な医療が迅速に提供されるとは限らないことがあげられます。

(※強調しているのは琴子の母です)とあります。
第1の問題はそのままズバリって気がしました。第2の問題は日本の中では“医療崩壊”の問題でも周知の沙汰ですし、田舎の医療施設が不十分とおもえるような地域でも、出張助産師は開業したりしています。単純な距離の問題他にしても、発展している国であっても関わりある要因だとおもいます。第3もそうですよね、搬送されてくる方が病院のマンパワーよりも多ければ、間に合わないことも当然出てくるとおもいます。
リプロダクティブヘルスについて、もっと具体的に解釈等でご意見頂けると有難いです。ネットで検索していたら、反医療精神に使っているようなものも目にしたので、具体的には現状でどのようになっていることなのかも知りたいとおもいました。どなたか教えてくださる方いらしたらお願いします。
皆さんからのご意見を拝読しながら、私も一つの意見をまとめてきてはいます。一部であれ助産師の方たちがどのような方向へ行こうとしているのか、非常に気になることです。