無介助分娩の新聞記事

この連休、実家に帰省していました。中日新聞で無介助分娩について記事が出たとコメント欄で教えていただき(アツキさん、有難うございます)、

も拝読。

中日新聞無介助分娩は危険 日本助産師会が警告魚拓

 日本助産師会は「医師や助産師の介助なしに、夫婦だけで出産する無介助分娩が、あたかも自然な出産であるかのように吹聴されるケースが見受けられる」と、事故の危険性を強調している。

 同会によると、無介助分娩の問題が出てきたのは一九九九年。大阪府の育児文化研究所が、医師や助産師の関与を排除した家庭出産を奨励し、同研究所の勧める「二十四時間ぶろ」で生まれた赤ちゃんがレジオネラ菌に感染死する事故があり、社会問題になった。その後も無介助分娩を勧める動きはしばしば見られ、本も出版された。

いきなりなんなんですが、日本助産師会は“「医師や助産師の介助なしに、夫婦だけで出産する無介助分娩が、あたかも自然な出産であるかのように吹聴されるケースが見受けられる」”というけど、「医師の介助(医療の介入)無しに、更に医療を否定的に捉える助産師の姿勢」から作られた自然分娩の果てが無介助分娩ではないかという疑問があることを自覚する必要もあるとおもっています。
本の出版の問題は、自然出産やフリースタイル分娩等で、助産師会も推し進める動きや書籍類にもあるとおもっています。

 今年八月末、民放局の人気チャリティー番組で、無介助の自宅出産が紹介されるという情報が同会に寄せられたため、テレビ局に配慮を求めるとともに、一般向けの警告を出したという。

 同会の岡本喜代子専務理事は「番組ではテロップを流して危険性を呼び掛けるなどの配慮はしてくれたが、影響力が大きいので、こうした放送は今後やめてほしいと申し入れた」と話す。番組で紹介された女性は八人目の出産で、これまでも自宅で産んできたという。「出産回数の多い人は、出血が多くて母体に危険が及ぶ場合もある」と岡本専務理事。テレビ局は「番組の内容については答えられない」とコメントしている。

この番組での放送内容の問題で、折角最初に“大阪府の育児文化研究所が、医師や助産師の関与を排除した家庭出産を奨励し、同研究所の勧める「二十四時間ぶろ」で生まれた赤ちゃんがレジオネラ菌に感染死する事故があり”と触れているのだから、「二十四時間ぶろ」ではないにしろ、自宅のお風呂での水中出産をしていたということも危険な行為だという警鐘も鳴らしてほしかったです。実際に助産師介助の自宅出産をしている方で、水中出産をしている方は結構多いです。それはどうやら、助産師にも水中出産のリスクの認識があまりないからのようです。助産師の勧める水中出産、不衛生な内容をよく聞きますし、また助産所であっても、私と琴子のように、助産師の自宅も兼ねていて、家族風呂がそのまま産婦の使うお風呂でもあって、垢の浮いた湯船に一度、陣痛を促進させるからと言われて入りましたから…浮いている垢をみて、無知の塊だったさすがの私でさえ、すぐに上がりました。


帝王切開だけを否定するのではなく、病院で産むことが既に間違ったことだという思想を何処かで作ってしまった。それは

「自然なお産」志向は、それに反発する形で広まってきた

としているけど、病院に反発する勢いを加速させた人たちがいて、それが何処に通じたかといえば、助産所や自宅出産だったのではないでしょうか。助産所や自宅出産の宣伝文句に医療を批判するものが多くあった。
過剰な医療介入は私も不要におもうけど、「病院で産むこと自体が問題」と謳う方達の存在・問題をもっと追求して欲しいです。

しかしなんですね、無介助分娩をこうやって記事にしてくれる新聞社があった!というだけでも素直に喜ぶべきですね。
ということで、大変長い前置きになってしまいましたが、中日新聞さん、これからも関連記事を是非お願いします!(以前に自宅出産を推奨した記事掲載のときは残念でしたが…って、しつこい?!)