切開もだそうで…

先日まで

  1. 会陰縫合術についての意見
  2. 「会陰縫合術についての意見」から考える−1
  3. 「会陰縫合術についての意見」から考える−2【リプロダクティブヘルス】

ときまして、次は
「会陰縫合術についての意見」から考える−3【ナース・プラクティショナー
という記事をと書いていました。
しかし、更なる問題が…
あるMLで助産師教育の指導をしている方が会陰縫合だけではなく、切開までも導入の検討がされているというのです! 会陰切開と縫合の練習用のいいモデルがあると助産師の方に向けて発せられていました。

一体、どうなっているんですか? 縫合だけでも問題だといっているのに…以前からどうやら一部の助産師はしたがっているというのはブログでも出ていた話題ですが、練習用のモデルまであると聞くと、実現に着々と近付いていっているようで、非常に怖いです。こんなことに力を入れて、現実に生じている助産師の問題は放置です。
全く意識が低い!

さんざん自然を謳って、医師が切りたがっているとかと自分達はそんなことはしないと謳っておいて、どうしてそれを自分達から望むのでしょうか。

自然に切れた傷への縫合ではなく、切ることから始めようとしているようです。では、何故今まで「殆どの方は切らない(切れない)で産めるのに」と医療を批判していたんですか? 何故、助産師が会陰の切開と縫合を必要とするのですか?
病院に勤務している助産師の方は、医師が縫合の暇がないというのはおかしいと仰っていますから、産科崩壊のためというのは詭弁だとおもいます。

ふぃっしゅさんのお言葉通り、どこに向かっているのでしょうか。私は非常に危険な方向に向かっているとおもいます。
インフォームドコンセントの実態も明かされず、ビタミンKシロップの投与も薦めず民間療法に走り、責任は親に押し付けている方たちのいる現況で、搬送の判断が遅くて「子供の生まれてくるときを待つ」と言って児が植物人間、死に至ったお事例もある、水中出産のリスクは語られずに自宅のお風呂で多くの方が助産師介助で実行されているというのに、それらの問題を精査することなく、会陰切開と縫合の導入の検討ですか…会陰裂傷、縫合の問題でも事故報告はありますよね?
問題が公にならない限り、あくまでも優先されるべきは“自分達”であって、その自分達とは出産で命をかける母子ではないということでしょうか。
どうやら、出産の主役は母子ではないようです。