自宅出産を身近にしようとする人たち

ちょっとどころか、相当“今更?”とおもわれるタイミングですが…諸事情により、なかなかブログを書けずにいて、気になっていた私にとってはまだまだ冷めない問題です。

なんの熱が冷めない?って、タレントの高岡早紀氏が自宅出産で第二子を出産していたということに対しての実妹高岡由美子氏のコメントが…本当に、こういう発言が出来ちゃうっていうのは情けないものがあります。
うろうろドクターさんの「高岡由美子さんの自宅出産への情熱はその程度か?
shy1221さんの「ワケわからんことするなよ」&「姉妹でワケ分からん」でも話されています。
当ブログにも、atto460さんが

高岡早紀の自宅出産「異例報道」 妹・由美子「なぜ悪い」とかみつく : J-CASTニュース
http://www.j-cast.com/2010/09/29077023.html?p=all
>由美子さん自身も、自宅出産の経験者。ツイッターでもフォロワーに勧めているほどだが

とありました。記事自体も、母子共に健康であれば自宅出産でも安全なように受け止められないか心配です。

助産師は付いていたと思いたいですが...

とコメントくださっていますが、私も助産師はいたのか?と、文章を読んでいると疑問に感じました。


自宅出産は上手くいったかたばかりが中心の状態ですからね。私もそういう方たちの話を書籍とかテレビとかで好意的に見ていた時には、「事故があったらこんなこと、話せないよな」とおもっていたんですね、潜在的にというべきか、はっきりとそう言葉にした記憶はないのですが、一般人の感覚は主にはこのようなものではないでしょうか。だって、病院とかで事故があったら凄い批判するじゃないですか、テレビでも新聞でも『医療事故』ということでこちらに頼まなくても報告がある。それが本当の事故かどうかは別として、「こういう訴訟が起こされました!」みたいな病院の事故の報告を見た記憶を持つ方は多いのではないですか? だから、必要な情報が流れていると信じちゃっていて、そこで自宅出産だとか助産院だとかを扱うと「お産は本来、女性が自力で完結できることなのに」のようなフレーズで、「病院だからこそ危険!」という印象を残す内容で助産院や自宅出産に憧れを持たせるようになっていて、結果的に「助産院や自宅出産のほうが安全!」というものが多くなるようになっていませんか?
今回の高岡氏(妹)の場合は、マスコミはちょっと引き気味だったとおもいます。「こんな発言しちゃってますよ」という感じ。そこに一番残念だったのは、shy1221さんもご指摘されていますが、日本助産師会専務理事で安全対策室長の岡本喜代子氏の発言内容。
J-CASTニュース>高岡早紀の自宅出産「異例報道」 妹・由美子「なぜ悪い」とかみつく魚拓)…この程度ですか?! 私は危機感が薄い!!!と感じちゃいました。自宅出産で必要なのは病院での健診…本当にこれがお産のプロ? マスコミも、こういう場合は医師の方に、きちんと意見を聞いて欲しいです。発言そのものには引き気味なのか、この妹の方を冷笑するネタが元々どこかにあったのかは知りませんが、こういう問題を軽く扱うと、結局は今回の室長の意見で幕を下ろしてしまい、「この程度の問題」として終わっていってしまいます。確かに自宅出産には医師よりも助産師の方がイメージとして繋がるのかもしれませんが、そこをもっと掘り下げて扱って欲しかったです。やっぱり自宅出産の事故報告がまだまだ世にされていないのだとおもいますね。助産師会だって、事故の報告を受けているわけだから、判断を慎重にするように話を持っていってほしいですって、そんなことしないか、自宅出産や助産院を身近にしたいんだもんね。

今回は無事に産めただけだということを、こういう方たちが理解することは一生無理なんでしょうかね。
自分達がどうして自宅出産にしたのか、最初に誰に影響を受けたのかなぁ。自宅出産を身近にさせたい方は結構、芸能人との繋がりあることを自慢している感じだったし、なんか嫌になりますね。誰かが自分のためにこうやって自宅出産や助産院を身近な選択肢にしていって、そして母子の危険で家族を失うのは私たち。なんでここまで身近になったのか。なんでここまで「問題」を語られないのか、疑問です。