“いいお産”とは何か? −1

この夏にある方が助産雑誌の記事を資料にと送ってくださいまして、とっても勉強になりました(有難うございます!)。自分でも整理したくて書くので、いつも以上にまとまらないことを先にお断り申し上げます
助産院や自宅出産を知ると、そこには必ずや「いいお産」という言葉があります。もしかしたら、「いいお産」という言葉から入る方もいるかもしれませんね、「いいお産の日」というイベントもあったりしますから。

いいお産とはなんですか?
この答えを頂いた資料から得られるのか、助産師の方たちに配信されている情報から得られることを考えていきたいとおもいます。

頂いた資料の中には助産院で出されている食事の紹介があります。マクロビオティックを良しとする助産院の紹介が複数あります。助産院(開業助産師)とマクロビオティックは親和性が高いというのは既に知られていることとおもいますが、そこに産む側、妊産婦をぐーんと型にはめこみ、「これが理解出来ないのなら、うちでは産めない!」というイメージがあるのですが、いかがなもんでしょうか。私が琴子を分娩したH助産師は食事には逆に何も考えていない状態で、孫娘が作った家庭の食事みたいなものが出てきましたが、こういうのもどうなんですか? H助産師が調理師とか栄養士の資格を持っていたのかな…ちょっと脱線。で、マクロビの料理教室を開いている助産院もあります。凄く薦めているわけですね、マクロビを。でも私が聞いた話だと、玄米は消化力がしっかりとないと身体の負担が激しいから、かえって良くないって聞いたのです。私はお肉もお魚も卵も好きなので、マクロビをやろうとおもったことはないのですが、琴子を産む前に、助産院で学んだのではなく、自分が周囲からの影響等で“白いものは毒”と信じたことから、一時的に「玄米を食べよう」としていたことがあるんです。でも旦那は玄米食べると身体がきついというので嫌がって、玄米で食べるのはやめました。天然酵母も、身体の負担が激しいと聞いたことがあるので、やたらとマクロビを薦めているのってどう?とおもいます。
知人に聞いた話ですが、ある方が妊娠中にマクロビに出会い、必死に玄米菜食を頑張ったららしいのですが、生まれた子が発疹が酷くて、アトピーという診断、親としては「マクロビがいいというからやったのに、他に何を注意したらいいの?」と悩んだらしく、色々な方に相談したら、助産師の方から「玄米なの? あー、だからかも…」と言われて、玄米をやめたそうです。完全母乳だったそうで、そうしたら改善したということを聞きました。この話を私にした方も、「マクロビだから良いっていうのは間違いなのねー」という感じで話していました。なんにでもいえることだとおもうけど、楽しむ程度にやるのなら構わないけど、「これをやらないと駄目!」みたいなの、ありません? 助産院で料理教室を開くっていうのは問題あるとおもうんです、だって、出産のリスクの説明をどの程度しているのかに疑問が生じる事態なのに、逆に言うと、食事さえしっかりしていれば大丈夫!みたいな感じがあるんですよね、記事を読んでいると…
「いいお産」というものが母子の無事という結果であるというのならば、まずはしっかりとしたリスクの説明をすることだとおもうのだけど、現状は食事等、「ここで産むならこうしてね!(こうしなさい!)」に見える。

ちなみに、私は今使われている「いいお産」という言葉は大嫌いです。これはおかしいんですよ、「悪いお産」があるってことになりますからね。マクロビの支持の仕方にしても、異常なものを感じます。これを助産師会が薦めてきていたこと(進行形でもあるか)も含めて。