助産院や自宅出産は割安?!

ブログを書けなかった数日間にこそ、助産院がらみに何かあるもんでして…
うろうろドクターさんのところで知った次第です>助産所が割安?幸運にも無事に終了すればね…

出産育児一時金の支給額を引き上げると、助産所まで一緒に引き上げていたんですね。

妊婦健診の無料券(すみません、俗的な言い方です)の配布を多くするといえば、助産所にも適応を!というご意見が出る。エコー診断もしちゃいけないはずの助産所で、なんで病院と同じ内容だという立場を主張出来るのか。更に、自宅出産での訪問健診用に、持ち運び可能なエコーまで用意していたり。これらは“病院ではないけど、病院と同じ感覚で”という錯覚を生んでいるのではないかとおもっています。少し見方を変えると、「病院ではないけど、病院と同じ扱いを受けてもおかしくない」と勘違いしているのかもしれません。私からすると、無料券の適応さえおかしいとおもいます。私は助産院や自宅出産はもっと低価格にするべきだとおもうし、それにより病院と何が違うのか、「病院よりも安いということは、病院よりも安全性も低いからだ」というようなことが分かり易くなるのではないでしょうか。
朝日新聞の記事より

 全国平均額は47万3626円。そのうち分娩料が約22万2千円で、入院料が約10万8千円かかった。病院や診療所の47万円台に対し、助産所は約44万8千円と割安だった。

とあるけど、朝日新聞でこれを割安と感じられるとは驚きです。内容が同じか、似たような条件での比較なら構いませんが、助産院では医療行為は出来ません(けどしちゃってる…っていうのが正しい表現かもしれませんが)。問題が生じたら、生じそうになったら病院へ搬送しないといけないのです。設備からしても技術からしても、病院とは比較できないはずなのに、料金は肩を並べているようなものです。
もしかしたら、助産院より安い産院もあるのではないでしょうか。

今回の調査には自宅出産が出てきていないようですが、自宅出産は助産所より高くなる可能性が高いんです。分娩諸費用以外に、出張費がつきます。以前にも記事にしたことがあるとおもいますが、私の知人が分娩した施設は分娩取り扱いをやめた産院を借りて、日帰り分娩専門で助産師が開業しているところでした。そこには入院できない。だから、妊娠中の健診は出来ても、分娩後は自宅に健診に来る。そうすると、時には助産師が二人も来るそうで、凄い高額な健診費、それもですね、産婦達は分娩直後に帰宅しますから、翌日から数日間(確か3,4日)、毎日最低でも一人は助産師が来るので、分娩当日と、その後の数日間の費用を合算したら、私が分娩した高次医療の病院で出産、入院した費用よりも高いんです。当時42万円だったリンズの分娩費(平日の昼間の分娩で、5日間入院)よりも、それもうちよりも数年前の費用でしたから、同時期だったらもっと差額が出ていたかもしれませんね。

VKシロップの訴訟を期に、医療を批判していませんというようなことを言うことで過去の発言を隠しているようにおもえますが、だから今現在はどうだとは言えませんが、医療を批判する傾向が強くあった頃から、費用だけは医療施設だったんです。うろうろドクターさんのところで紹介されている医療介護CBニュースの中には

■診療所、助産所への配慮を
 来年度以降の出産育児一時金制度をめぐってはこのほか、直接支払制度について議論した。この中で、資金繰りが苦しくなるため直接支払制度の導入が難しい診療所、助産所などの「小さな分娩施設」に配慮するよう求める意見が相次いだ。

 海野専門委員は、これまで退院時に受け取っていた分娩費用が、直接支払制度によって退院から1か月以上受け取れなくなれば、分娩費用が収入のほとんどを占める診療所、助産所は資金繰りが苦しくなると強調。日本産婦人科医会会長の寺尾俊彦専門委員は、「小さな施設がつぶれようとしている。小さな施設を救っていただきたい」と訴えた。

 これに対し、「小さな施設」の資金繰りに配慮して、今年4月から福祉医療機構による経営安定化資金の貸付金利が引き下げられたとの指摘があったが、「知ろう!小児医療 守ろう!子ども達の会」代表の阿真京子専門委員は、「低金利にしたのに対応できない施設が悪いような雰囲気があるが、地域のお産を守っている小さな施設は、(直接支払制度によって)そもそもしなくてもよい借金をする羽目になっているのではないか」と反論した。

とありますが、診療所と助産所を同じように扱うのには問題を感じます。

料金の割安感をうむために、食事に気を使っているとか、普通に知られていない民間療法を“医師さえ無理なことをこれなら出来る!”という感じで満足感を持たせ、料金も納得させていくのかもしれません。
私は以前から、助産所は高い!と言っていたのに、新聞社が「安い」という評価を下すなんて、ショックです。