開業助産師の方への質問です
またもや当ブログ用手剥離のリスクや説明からです。
suzanさんのご意見をお借りします、有難うございます。
癒着胎盤に限らず、分娩後にすぐに胎盤が出てこないことはよくあります。
子宮のマッサージをして待つと、数分以内に出てくるのが普通ですが、
10分以上も出てこない、となるとどうにかしなくてはなりません。
助産師を見ていると、片手で子宮のマッサージをしながら片手で臍帯をひっぱる、ことをよくやっていましたが、
出てこない時間が長くなると、内診して子宮口まで胎盤が来ているどうか確認し、
もしそこに見えているようなら、胎盤カンシではさんで引っ張り出す、あたりまでは
こちらに「やっていいですか」と聞きながらですがやっていたと記憶しています。でも、そこまでなんですね。
それ以上は助産師さんはやらない、やってはいけないのですね。
胎盤用手剥離は助産師さんがやってはいけない医療手技であることを、はじめて知りました。
確かに、血管確保(点滴)がなされていないときには危険でしょうけれども、
助産院ではそれなら、そういうときに「臨時の手当てで緊急に」血管確保をすることも
しない、ということですね。分娩進行時に血管確保がなされていない、というのは
考えるだけで少し怖いです。
常識だと思っていましたが、助産院ではなされていないのが当たり前なのですか…
さらに、血管確保の上で行うべき処置は何もできないということになれば、
ほとんどの、産科医が行う処置は不可能なのも理解できます。産科医の多くは、「助産院では胎盤用手剥離をしない」ことは知らないと思います。
「そんなこともできないのか」という、TOYOTAさんの奥様が搬送された病院の医師の言葉でもわかります。
わたくしども医者がお産に立ち会うときに「当たり前」と思っていたことが
どれくらいなされているのか、なされていないのか、
もっと情報がほしいと思いました。これまで産科医が助産院でのお産に無関心だったから知らないのだ、という
言い方も正しいと思います。
その点では、産科医も反省しなくてはならないでしょう。
でも、助産院を開業する助産師さんは、一度は病院勤務経験があるはずです。
だとしたら、助産師さんのほうでは、自分たちがやっている分娩と
病院分娩の違い(何をやっていて何をしていないか)がわかっているはずです。お互いを理解するためには、まずそのあたりの情報公開は、必要と思います。
開業助産院といってもいろいろ、やりかたに違いはあるでしょうが
一般的に、たとえば今の「血管確保はしない」とかは大事な違いです。
あとは「胎児心拍モニターはつけるのかどうか」とか
「胎児心拍が一時的に低下したときに母体に酸素は投与できるのか」とか
「分娩後に出血が大目の場合、子宮収縮剤は投与しているのか、内服か注射か」など
基本的なあたりは、ぜひ知りたいところです。すぐ近くに助産院があれば、自分で取材に行きたいくらいです。
開業助産師のかたがたに情報提供していただくことはできないでしょうか?
「ホメオパシーをとりいれている」「胎盤を食べることができる」とかいうのは
あくまでも「そえもの」だと思います。
分娩経過観察過程をどう行っているか、が大事だと思います。
※強調しているのは私、琴子の母です
開業助産師の方から是非、ご自分のところではどうしているかなどのご意見を頂きたいです。
(ちなみに、H助産所では分娩経過観察はモニターはありませんでした。助産院や自宅出産をされた他の方はどうでしたか?)