福島県大野病院事件で産科医が逮捕された日

「あなたに何か関係あるの?」そうおもわれる方もいらっしゃるとおもいます。でも、私にとって「福島県大野病院事件で産科医が逮捕された」というのは、全く無関係ではないのです。

大野病院事件での医師逮捕から丸5年…>うろうろドクターさん

逮捕されたという報道があってからのことですが、ある産科医の方と琴子のことが主だったのですが、電話で話をしていました。そこで逮捕されたことの詳細(裏話含)を伺いました。そうしたら、「医師だけのMLがあるのだけど、そこで大野の医師があれで逮捕されるのならば、こっちの助産師こそが逮捕されるべきだ! と警察に通報したと医師が書き込んでいた」とも言われました。それは凄い一撃を受けた気持ちになりました。こっちの助産師というのは、私が琴子の分娩介助をお願いした助産師のことです。
それまでにも「刑事告訴をしないのか?」と何度も言ってきてくださる方がいたり(医師ではありません)、私自身、どうしたらいいのかと悩んでいた日々もありました。しかし、私たち夫婦はそれぞれに意見が違っていたりもしましたが、最終的には「刑事は妥当ではない」とおもいました。そういう頃だったと記憶しています。

助けようとおもっていた医師が逮捕され、助ける術を放棄した助産師は罪に問われることないままである、それが自分にも決断を間違っていたのではないかなどと悩んでいる気持ちが、きっと今でも納得したという自分とは別に、どこかにいるような気がします。でも、刑事告訴はしないことに納得している、というのも間違っていないと感じてもいます。

2008年に無罪が確定したときに産科医を続けるといわれ、今でも続けていらっしゃるそうです。尊敬致します。
そして、当時「自分がやるべきことを、別の医師の方がしてくれた」と、通報されたという医師の方に、何処のどなたと全く存じないのですが感謝しています。

今日、福島県大野病院事件で産科医が逮捕された日というのは、私にとっても大事な一日なのです。