「病院では難しいこと」にしたいのではないだろうか?

助産院:市内で出産できるように 7年ぶり、香取市に /千葉 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース魚拓

 産科医の減少を受けて分娩施設の集約化が全国的に進むが、木内さんは「医療従事者と妊産婦の深いつながりは、病院では難しくなっている。本当の安心、安全、快適とは何か、という問題に突き当たっている」と話す。

ということですが、ここで本当の安心、安全、快適はある意味、病院にはないと軽く否定をしている展開。決定的な言葉を使っていないだけです。

提携先は旭中央病院検診センターということで、調べると車で1時間くらいなのですが、果たしてこれが、理想的といえる範囲の中なのかは疑問です。ただ、田舎の場合は何処へ行くにも1時間くらいは当たり前にかかるので、ここら辺の方たちは疑問には感じないかもしれません。
ただ、助産師としては1時間をどうおもうべきなのかは別に考えるべきにはおもいます。

印象深く残るのが「医療従事者と妊産婦の深いつながりは、病院では難しくなっているという言葉です。医療従事者、国家資格を持つ助産師が発言するのですから、この発言がどのような理由から発せられたものなのかの根拠を示していただきたいのと、私も琴子から学んだことの一つが、私たちは医療に頼るからって、医療従事者の方と親しくなる必要はないということです。いざというときに助けてもらうのが目的であって、友達のように無駄話や談笑を通して信頼関係を築くのも不要。勿論、その反対に無理して親しくなるまいと姿勢を頑なにすることでもなくて。

もしも助産所助産師の開業が医療や病院を否定するためのものならば、そこは嘱託医という制度からしてきちんと見直すべきです。母子の安全と安心のための問題に突き当たっているのは、助産所側でもあるのです。