色々なことが正されていないわけだ。

朝日新聞デジタル:(声)助産院で出産をしてよかった - 朝日新聞オピニオン

 日本では病院で出産なさる方が大半です。でも私は助産院で出産しました。そして助産院を選んでよかったと思っています。

 病院と違って薬や切開など医療行為は行われませんし、検診は機械を使わず、助産師さんが触診で判断します。出産は助産師さんの助けを借りながらも、主に自分と赤ちゃんに備わった力で行いました。そのために前日まで毎日2、3時間歩き、野菜や魚中心の食事にして体調を整えました。

これは朝日新聞、読者の声ですね。続きは有料版へということで、私が読めたのはここまでなのですが、続きを読める方がいたら是非、教えて欲しいものです。

気になるのは、最後まで読めないので推測なんですけどね、機械にまったく頼らないっていうことを誇っていらっしゃるということは、分娩中も胎児心拍モニターを装着していないっていうことになると思うのです。助産院であったとしても、今は普通に産科医療保障制度に加入している方が多いとおもわれます。(最近助産院で分娩された方で、加入の話題にすら出なかったとか、そういうのもあったら聞かせて欲しいです)
あと、これは先日のとくダネ!の中でも放送中に日本助産師会が除名処分にした理由の一つに、胎児心拍モニターを装着していなかったと言っていたのを記憶しています。そう考えると、この方の投稿内容からの推測レベルで、この助産院が日本助産師会の会員であるならば、日本助産師会の指導を無視していると思えます。指導というのは、何かあったからするのではなく、何も起こらないためにするべきだと思うので、徹底する必要があると思う。
あとですね、医療に頼らないお産というのを誇る意識をどこで持ったのか、ということです。これは助産院に行く前に心に宿してしまうことが多いのですが、そこをきちんと正されずに出産にまでいかれた感じですので、共有しちゃっていたんだろうなって思えちゃいます。

「自分と赤ちゃんに備わった力」というのは色々なことに対して失礼なものでして、この方の発言を見る限り、何を読んでどういう人と会って、どんな考え方だったのかが手に取るようにわかり、そういう時期があった自分と、その結果で琴子を死なせたという事実が悔しくてなりません。

こういう意識が無介助分娩にもつながっていくのだと、一刻も早く開業助産師の方や支援者の方たちは気が付くべきなんだと私は何度も言います。

「何があっても子どものことは助けてください!」と咄嗟におもうのが親が備えなくとも持っているものだということを、この方が出産で知ることにはならなかったことは幸いだと思います。ただ、周囲の人に間違った意識を伝えるのはやめて欲しい。自分は大丈夫だったけど、それを間に受けた友人は違ったというような結果だって有り得るのだから。