無介助分娩とネグレクトの問題

無介助分娩は「でも、滅多にやってる人はいないでしょ?」っておもわれているとおもいますが、ジワリジワリと浸透していると私は感じています。

先日、ある医療従事者の方から、ご自身の勤められるところにも計画的無介助分娩の件があったとお話を伺いました。遠い日の思い出話ではなく、ここ最近のこととして。児童相談所へも通報されたりするそうです。理由は、無介助分娩そのものがネグレクトの危険をはらんでいると考えられるからだそうです。生まれた子どもが出生後に受けるべきワクチンやビタミンKや健診すら、子どもが受けられずにいる可能性があるからだそうです。

児童相談所に通報しても、当事者たちが引っ越して電話番号も変えてわからなくなってしまうそうで、通報を受けてもすぐに子どもを保護できない問題など、たくさんの非常な現実が子どもの生命を脅かしているようです。実際に、入院を必要とした子どもに対して医療を拒否した親により、命を落としたお子さんもいたりと聞きました。このような悔しくて悲しい問題はなかなか公の場で議論されずにいるようです。


私的には春分の日よりもお彼岸ですが、天国には本当だったらまだ私たちと一緒に生きていて良かったはずのたくさんの子どもたちがいると思うと、切ないし悲しいし、悔しいし。その中にも琴子がいます。

経済的な事情や親の思想と、無介助分娩を考えるにはたくさんの視点が必要。さらにそれだけではなく、無介助分娩に対しての問題意識を世間一般的にあまり知られずに、持たれずにいるというのも問題なのです。