「クリステレル胎児圧出法」でおもうことあり。

うろうろドクターさんのブログ クリステレル胎児圧出法で出産後産婦死亡、提訴へ… at 堀病院 でも書かれていますが、クリステレル胎児圧出法が原因で女性が亡くなったのではないかということが報じられました。私が最初にこのニュースを見たとき、自分が琴子を産んだ時のことが思い出されました。

以前からこの話は何度かしてますが、助産所で琴子を分娩中になかなか頭が出てこないとなって、助産師が琴子の父親に「お腹をおせ!」と言って、いきなり私のお腹をおさせていました。当時、開業助産師は別の助産師(開業希望)から「逆子の出産を経験したい」と頼まれていて、「手伝いに呼んだけど、結婚式で遠くに行っていて今回は来られない」と言っていたので、本当でしたらその助産師がおしていたのかもしれませんが、とにかく私たちのときには助産所助産師のみですから、助産師の手伝いのようなことをできるのは夫だけで、夫は途端に言われたとはいえ(それまでに何度か会っていた中で、そんな手伝いを頼むこともあるとか、そういう話は一度も出ていなかった)必死になって私のお腹をおしていました。結構痛いというか、私の呼吸に合わせるなんて夫には余裕がなくて、おもいっきりおしているのは私にもわかりました。多分夫のあれは心臓マッサージをイメージしていたと思います。琴子が亡くなってしまってからですが、しばらくして夫にその時のことを聞いたら、「琴子が危険なんだろうっていうのは助産師の慌てている様子から伝わってきた」って言うのでびっくりしました。私は自分の痛みに必死で、助産師の様子が違うとかわからなかったんです。助産師自身も私を焦らせてはいけないとおもったのかもしれません。

もしもあのとき、医学の知識なんて全く持っていない夫が必死になって私のお腹をおしていて、それが原因で私が死んだとなったら? それ以前に、夫にお腹をおさせたことがやはり危険行為だと咎められるべきだとおもえてなりません。これは以前からブログでも何度か話していることなのですが、私の中で改めて考えさせられた次第です。


亡くなってしまった女性の方のご冥福をお祈りしています。
琴子も同じ天国におりますので、お世話になるかと思います。