喘息と妊娠、助産所では?

先日、これから結婚するという女性とお話をしました。
その方は喘息持ちではありつつ、今までにはそれほど激しい症状に悩むこともなかったのに、春になってから風邪をひき、その時に激しい発作、呼吸困難に陥ったことで、「妊娠するのが怖くなった」と言うのです。確かに、結婚を控えていることで妊娠も予定しているだろうことは予測できるのですが、喘息の話からいきなり妊娠の話になったので、それも唐突に思えて聞いたところ、
「職場の男性社員の奥さんがつわりで喘息が悪化して、窒息死ししてしまった」
とのこと。日中、自宅で妊娠中の奥さんが一人でいる時に発作が起こり、不幸にも助けを求めることもできないままに亡くなってしまっていたそうなんです。帰宅したご主人(話してくれた女性の同僚)が発見した時にまだ息がわずかにあったのか、それとも既に冷たくなってしまっていたのかまでの詳細はわからなかったそうですが、この報告を上司が泣きながらしたそうです。奥さんと、そして芽生えた命を同時に失ってしまったというショックは、この女性にとっても大きな悲しみで、
「今回の喘息の発作で自分も呼吸困難になり、これほどの発作を経験したことが今までなかったので、急に怖くなった」
と話してくれました。しかし、子どもを望む気持ちもある。
「それでも欲しいのだから、病院の先生にしっかりと相談して、その奥さんの話もして恐怖に思う理由も知ってもらって対処していくしかない」と二人で話していました。ホメオパシーとか、そういう方向へだけはいかないで欲しいし、この方はいきそうもないタイプだから安心できるので良かったのですが、そういうタイプではない方もいるので、ひたすらに「喘息を甘くみないで!」と言っていくしかないのでしょうね。


まさかとおもって検索したら...
「へのへの にっき」というブログで喘息で助産院出産の話がありました。(魚拓

ここで生みたい!と思ってから、「助産院で産むためには」という
パンフレットを読むと、
「喘息のある方は助産院では出産できない」というような記載が・・・・・

それまで私は毎年秋になると、軽度ではあるものの、喘息に悩まされていました。

どうしよう・・・・・・・


打ち明けたら佐久間先生のところで産むことを断られるのではないかと
なかなかお伝えできなかったんですが、勇気を出して相談してみると

「そうですか。じゃあどうしたらいいか?
 喘息が出ないように、これからもっと普段の生活を気をつけてくれればいいのよ。」


ただそれだけ言われて、にっこり微笑まれました。

えー、受けちゃっていいの? 書いてある話の流れからすると、医師の診断の下でもなんでもなく、秋限定とはいえ喘息を持つ妊婦本人と、助産師の二人だけで決めちゃっています。ガイドラインから考えると、「気管支喘息や腎障害、先天性心疾患などの合併症のある妊婦」は助産所では産めないように言いつつも、「医師の診断と用心」によってしても可能な場合のあるグレーゾーンの扱いもある? いやしかし、「だから医師の管理の下で」という意見を提示している助産所も多い。
今回の私に話してくれた女性は「今まではそれほど激しい症状がない」喘息しかなかったのに、急に呼吸困難に陥るほどひどくなってしまったということで、今までが軽かった分、備えがなかったことも悪かったというような話がありました。

どうなんでしょうか、軽ければ、普段の生活を気をつけていれば喘息があっても助産所で分娩して問題ないのでしょうか。