助産師という「アドバイザー」

助産師と東洋医学にくださったご意見への返信も兼ねております。ご意見くださった皆様、ありがとうございます。

琴子のときが逆子でしたので、私もお灸はしました。〔至陰(しいん)でした〕
鍼灸の方にお願いして場所を教わって、家でも使い捨てのお灸でやったり。
しかし、ちっとも直りませんでした。
家で自分でやっているんじゃダメなのかとおもって、再度鍼灸師の方にお願いしようとしたら、そこで言われたのが、
「何かあったら怖いから、これ以上無理に直そうとしないで」
というようなことでした。
こちらは直すのに必死だったので、家で続けていたりしましたが、最後まで直らず。

鍼灸エビデンスとかよりも疑問なのは、「直らなくても無事に産むための環境を整えておく」というものがこういった助産師の方たちの話に感じられないことです。
逆子がどうしても直らないことだってある。
逆に、鍼灸をやらなくたって直る人もいる。
一番大事なのは、「逆子だと帝王切開になる可能性が極めて高い」ということに対して、抵抗する気持ちを残さないこと、帝王切開を受け入れていく知識・情報を与えてくれることだと思うんです。

逆子は冷えるからなるとか、いろいろな説もあって(お母さんが怒りっぽいとなるとかも聞いたな〜)、ふりまわされたものです。

こういう産む側の悩みに対して一生懸命に力になろうとしてくれるのは有難いことだとしても、その内容が医療から離れていくものが多いというのが問題なんではとおもっています。
そして、こういう助産師の方たちの発言や行動には「助産師」という職業を名乗っているけど、商法的な「アドバイザー」でしかないのでは? という疑問です。
助産師になるために学んだはずの内容が活かされているのか? もしも活かされていると言われた場合、じゃぁ学校で鍼灸が効くと学んでいるのか? とか、そういうことを私たちも疑問におもうべきなんですよね。

助産師教育の見直しを何度もお願いしている気持ちは、ここにもあります。