「アドバンス助産師」が目指すものは?

朝日新聞デジタルから
朝日熟練助産師に認証制度 関連5団体、産科医不足補う狙い

なにかやるだろうとはおもっていましたが、そうですか。相変わらずですね。何故、産科医不足ばかりをいうのか? 本当は同時に、病院で勤務する助産師も不足している、というのもこの問題にあるはずです。以前から何度かお伝えしていますが、看護師の内診問題以降、病院で勤務してくれる助産師がいないから産科の開業ができない、ハイリスク出産に対してマンパワーが重要な医療機関でも助産師が不足しているという問題もあるということ。しかし、今回のように助産師側の努力ばかりのような、“問題解決のための対策”という見せ方により、産科医不足だけではないはずの問題が、まるで産科医だけの問題かのようにされているようにおもえてならないのです。今から産科医を増やすことも大変だとおもいますが、医療批判の姿勢を持つ人が多いような助産師界に低リスクの見極めだとか、そういうのを任せるのは別の問題だと思うし、だいたい、経験から医師に近いことをさせろというのであるならば、看護師の内診問題に対しても、もっと寛大に受け容れていく提案や姿勢を見せるべきではなかったのか? あれだけ「許されない行為だ!」としておきながら、自分たちには認証制度をって、都合良過ぎやしませんか? 

認証する第三者機関・日本助産評価機構(東京)

助産実践能力習熟段階(クリニカルラダー)レベルⅢの認証制度についてがあります。

聖路加国際大大学院教授で同機構理事長の堀内成子さんは「お産を扱う産科医のマンパワーはますます限られてくる。認証制度が助産師の活用を増やす起爆剤になり、正常に経過するお産は助産師がみるという文化を日本に根付かせたい」と話している。

「文化を日本に根付かせたい」って・・・母子の命最優先を願う私とは温度差や距離感が激しいくあるようです。子どもを亡くした親の私からしてみたら、そんなのに必死になってくれるなよって。こういうのを聞くと、母子のためではなくて助産師のための制度なんだなっておもう。何が目的なのか?ー見えちゃいますよね?

助産師は医療行為ができないはずなのに、なぜ、やわらかくも医師の代わりを担うというようなうたい文句を語らせてしまうのか? 
前からあった“助産医になりたがっている”という問題。ここへと向かっているように感じられてなりません。