「近代日本における出産と産屋」

ご無沙汰しております。

琴子を通じて出会った伏見裕子さん(産屋と医療―香川県伊吹島における助産婦のライフヒストリーなど)が近日中に本を出されます。
タイトルは「近代日本における出産と産屋」。(勁草書房より)

出部屋(デービヤ)とよばれた香川県伊吹島の産屋について、社会や共同体の動向と関連させつつ存続と閉鎖を歴史的・民俗学的に検討。

女性が出産時ないし産後の一定期間、家族と離れて過ごした産屋はかつて日本各地にあり、伊吹島の出部屋も1970年まで利用された。当時の島の史料分析と、当時の助産婦や、出部屋で出産を経験した女性島民のライフヒストリーの聞き取りを通じて、重層的に産屋の存続のメカニズムを解明。日本近代の出産史を女性史・民俗学的に捉え直す。

病院に否定的な気持ちから自然出産を好む方達から、「産屋」こそがという崇め奉るような語りが多くなってきました。
助産院などといった非医療の分娩や、助産師の方達の問題について考える際、非常に勉強になるお話が多く、「近代日本における出産と産屋」にも期待をしております。
そして、読んでくださった皆さんのご感想も楽しみです。