家族の選択

前回分娩大量出血は今回も危険にくださったsuzanさん、ゆきなさん、プチトマトさんのご意見より。
suzanさん、ゆきなさん、プチトマトさん、ありがとうございます。

ゆきなさんの義妹さんのお話から続いています。

まず、ゆきなさんは

娘が助産院で出産することを誇らしげに話す義母に私は、「子供の命より大切なものなんてないですよね」と言いました。<<(ゆきなさんのご意見全文
とお話しされていること、義母に言うということ、これは凄い勇気が要ることだったとおもっています。
でも、ゆきなさんの伝えたいことはその真意を理解していただくこともなく、多分、すごく邪険な扱いをされたのだろうとおもいます。
というのも、義母さんからの

返ってきた言葉は「あの子が決めたことなのよ、私はちゃんとリスクも話したの」でした。

がすべてを物語っているように私にはおもえるから。
義妹さん(と義母さん)が出産前に考えを改めるための情報探しをされるとはおもえません。
多分、自分の背中を押してくれるような、都合の良い情報にしか目を向けないでしょうから(私の経験談でもある)、ゆきなさんのようなご意見は「余計なお世話」というカテゴリーに入れられてしまっておしまいだとおもいます。
友達という関係でさえ、相手が自分の選択を否定しているだけだという感情しか持てないのか、「なんで人から指図されなきゃいけないの?」で終わらせてしまう方が多いですし。

自分の娘や孫の命を、「あの子が決めたこと」で済ませられるなんて…。

まったくね。
本当にその通り。私自身、自分を思い出してもとっても恥ずかしいことだとおもいますが、それでもこういうことを平然と言ってしまうんですよ、どうにかなってしまっているから。
もう助産院で産むことこそが、自分がお腹の中の子供のことを考えている証だとおもってしまっているので、他のことを考えられなくなっているのです。受け入れられなくなっているんです。その「決めたこと」の基準が間違ってしまっている可能性を感じる隙間さえない。
「決めたこと」を決めていく背景にはsuzanさんのご意見

リスクは理解しているけど「自分には起きない」と信じているんですよ。
賢いから妊娠にいいことはすべてやっているから自分に自信があるから、
そして「前回も病院に運んでもらって助かったから今回も何かあっても助かる」という思い込みもありそう。
自分には危険なことは起きないし起きても必ず助かる、と信じている方はけっこう多いです。
あとで後悔する人もいますけど、死ぬと後悔もできないんだけどねぇ。

というものもあって、下手したら前回の大量出血は武勇伝、勲章扱いでしょう。

プチトマトさんも義姉さんが助産院での出産を選択された際に

助産院は危険だと申したし

とありますが、出産を無事に終えた義姉さんは

今は授乳の為の自然な食材とか砂糖は駄目などをドヤ顔でしゃべってます。

ということなので、義姉さんの周辺では今後、助産院での出産や育児で偏った意見の母親が増えていく可能性も大ですね。
友達ならば縁を切るなり、話題を選んだり、適当に都合よくしていけることもあるけれども、家族ともなるとそういうわけにもいかなくて親戚付き合いを考えるだけでもストレスになることも。

検診を受ける病院と助産所との連携というか、そういうのもsuzanさんのご指摘

けっこうな信者だと、医者が助産師と違うことを言うと(前回大量出血だから助産院での分娩は危険、とか)「あの医者は自分のところでお金儲けしたいだけ」とか言い出して検診にも来なくなる危険性がありますので、下手なことは言えないです。助産院の助産師に言っても「でも妊婦さんの強い希望なのでー」とか言われて結局ダメ。

にすごく思い当たることがあるので、結局、妊婦に本気でリスクを伝えることができるのはその出産を相談されている助産師しかいないのではないかとさえおもえてきます。
というか、本当はそうなんですよ、開業している助産師の方達の存在そのものが病院での出産を否定しているような今の状況にこそ、問題があるわけでーこういうことまで義母さんとか妊婦である義妹、義姉さんたちがきちんと応対できるレベルであれば、「決めたこと」にもまだ理解をしていく気持ちになれるかもしれないけれども、シャットアウト状態でしょうからね。
本当にね、友人・知人でも耐えられない選択が家族ともなると…