治療放棄の問題

糖尿病治療中断 7歳男児死なす 殺人容疑「祈祷師」逮捕
自称祈祷師、殺人罪で起訴=糖尿病治療させず男児死亡―宇都宮地検

7歳のお子さんが親や大人が自分のために一生懸命にしてくれていると信じていたのだろうとおもうと、同じような立場にいる者として申し訳ない気持ちになります。
親の考えで治療を放棄してしまったとき、良いといわれるからやってみる…唱えられていた呪文を聞いて、そのときに何を見ていたのだろうか…
そして、治せると信じていた両親の悔しさは私の中にもある。


琴子もお腹の中でどうおもっていたのだろうか。
逆子でも大丈夫だと言われて安心してしまったバカな私のことを、それでも信じていてくれたのだろうか。
不安でたまらなかったのだろうか。

助産師であっても時に医療をかなり否定したり、かなりじゃなくてもそれなりに否定していたりする方がいるけれども、この“自称祈祷師”と呼ばれる男との違いを教えて欲しい。
医療従事者となるために取得された国家資格を持ちながら、その資格をもって医療を否定するというからには、有資格者としての責任もここに加わるはず。

こういう事件、事例を撲滅するためにも、私たち親を罵るのも必要なことだとおもい、受け入れています。事実、子どものためにとおもったとはいえ、自分たちに都合良く聞こえる、耳触りの良い話しにばかり傾いてしまうことにも問題が大きくあるから。だからそれは受け入れるけれども、医療を否定する医療従事者の存在、問題が「治療放棄」を増やしている可能性についてもきちんと考えて欲しい。

男児の両親がインスリンを投与しなくても治療できると信じ

たようになったのはどうしてなのか。