『節分の鬼』

幼少期から大好きだった『まんが日本昔ばなし』(TBS)。

再開されたこと、とっても嬉しくて嬉しくて、ほぼ毎週、欠かさないようにして見ています。


『節分の鬼』

昔々、ある山里に、独りで暮らすおじいさんがいた。

節分の日、死んだ妻と息子の墓参りに出掛けたおじいさんは、帰り道、村人達の家から仲良く豆まきをしている声や姿を見て寂しくなる。

家に帰ったおじいさんは、自分は全く幸せではない、福なんかないと、「鬼は内!」と言って豆をまく。

すると、村中で追われた鬼たちが家にやって来て…


村人達の楽しそうな、障子に写る楽しそうな姿を目にし、自分の妻と子が生きていた頃、楽しかった頃の節分を思い出して、泣きながら家に帰るおじいさんの姿を見て、私も泣いてしまった。

自分の失ったものがはっきりと強調されるばかりの寂しさへの悲しみ、凄く寂しいっていう気持ちが重なり、一緒に泣いてしまった。



物語の最後はなんとなく明るく終るのだけど、私には、泣きながら家路を歩くおじいさんの姿が残っている。