岐路に立っていた

気が付いたら、裁判の中、大きな分かれ道に立っていた。

和解を受け入れるべきか否か…

うちの弁護士さんが提案してくれた内容に、一度は納得したつもりでいたのだけど、やっぱり気持ちのふんぎりがつかない。

弁護士さんと話し合っている間、言い訳になってしまうけど、眠くて泣くリンズを抱いていて、言葉はよく聞き取れないし、弁護士さんや旦那の会話をリンズの鳴き声が遮っているような気がして、早く寝てくれと祈るばかりで集中できなかったのは事実。

だからかな、話し合っている間は『それが一番良いのだろう』と思えたことでも、帰宅して、日常の生活の中、いつものようにリンズと居て、ご飯作って、お皿洗って、裁判のことを考えて、琴子のことを想っていると、

「やっぱり心にひっかかる…」

とおもえてきて、どんどんと不安な気持ちになってきてしまうのだ。

このままでは、きっと後で後悔する…


和解を前提とするのは受け入れるとして、和解案をもっと煮詰めていかなきゃだな。

弁護士さんも

「貴方達が納得するようにしましょう」

と言ってくれている。

そうだよね、納得するって、凄いことだよね。

凄くすごーく難しいことですよね。

だって、あんなに嘘ばっかりのお話、受け入れられるはずがないですからね。

受け入れないとしても、知らないふりも出来ないですから。


弁護士さんの気持ちに甘えて、今月一杯を十分に使って、じっくりと考えることにしました。