どうおもいます?
某人が言う。
『産む側も勉強不足』
−どうおもいます?
前置きも何もかもを抜いて、ただこの一言、どうおもいます?
ここからは私の感想。
産む側が勉強するべきことを、より具体的に明確にして欲しい。
勿論、私は自分の経験から、
「もっと真実を知っていたかった」
と、痛切におもっております。
だからこそ、これから助産院で産もうという方に対しても、
「こういうこともあるのだよ」
と、真実を知って欲しいとおもって、発してもおります。
他にも理由はあるけど、今日、この場ではこの理由だけにしちゃうけど。
で、当時の私に対し、「勉強不足だった」と、誰がなじれますでしょうか。
自分で言うのならまだしも、第三者が言えることではないのです。
昔々は産婆も呼ばず、自宅で、ほぼ自力だけで産むのが当たり前だったそうで、産婆を呼ぶということは、異常があるというときだけだったそうです。
異常の見極め方も、親から習ったのか見習ったのか、それとも本能に委ねてなのか、とにかく、現在の私達とは違ったものがあったのでしょう。
勿論、死産の数もかなり多かったでしょう。
母体死亡も相当数だったでしょう。
その頃から、あれよあれよと今日に至り、今では、お産は病院で産むのが過半数を占め、自力だけで産む方というのはかなりの少数派です。
どうしてこうなったかといえば、お産で死ぬ母子が多かったからですよね。
私の話を知り、中には
『そんなことも知らずに助産院で産んだあんたが悪い』
と、平気でそう言う人もいます。
その方にとっては、そうなのかもしれません。
でも、必ずしも正しい情報だけが流れているわけではないのです。
そして、『妊娠中の人に聞かせる話じゃない』『不安をあおぐのはやめろ』と言い、私達のような、お産による悲しい話を聞かせまいとする力は大きいです。
助産師会は、琴子の話を機関誌に掲載する際、『お母さんたちも勉強を』というような言葉で締め括りました。
これはおかしいのです。
そして今回、某人は決して私に個人的に述べられたわけではなく、本人の個人的見解で申されていることを承知してはいるのですが、『産む側も勉強が必要』と言っています。
違うんです、『産む側にも情報が必要』なんです。
正しい情報が必要なんです。
もし、「具体的にはこういうことを勉強してね」というご意見がある方は是非。
但し、誹謗中傷のレベルはご遠慮ください。