まだまだ、ずっとずっと…

どんなに元気になっても、悲しいものは悲しい。

どんなに月日がたっても、琴子への想いは小さくならない。


リンズが元気でいてくれて、とっても嬉しい。

リンズが笑ってくれて、とっても嬉しい。

でも、その心の裏では、元気に泣くことのなかった琴子への悲しさや申し訳なさが一杯で、嬉しい気持ちとべったりとくっついて離れない『寂しい気持ち』がある。


少し前に、お子さんを卑怯者に殺されてしまった親御さんのコメントで、

「どんなに月日が経っても、もう私達に本当の幸せはやってこない」

とあった。

共鳴した。

子供を失った理由は違うけど、“あの頃には戻れない”という気持ちを抱えて生きていくことがよくわかるから、ズシンと心に響いた。

そう、私も同じなんです。

たくさん笑えるようになったけど、たくさん喜んでいることもあるけど、琴子を産む前の私には戻れない。

「楽しいね」

って言えるけど、本当の幸せではない気がしてならない。


だからかな、誰にも「お幸せに!」って言えなくなった。

幸せになることが重要なんだとおもえなくなったからかな。

『悲しくたって構わないでしょ!』って、心の中で自分を支えてきていたからなのかな…