琴子との思い出の地、山形へ
琴子がお腹にいたとき、旦那の仕事で山形へ行った。
楽しかったなぁ。
手紙好きの私は、遠方に行くと必ず、自宅の自分達宛てに絵葉書を出しておく。
帰宅したときの、ちょっとした楽しみなんだけど、このときにも当然出していて、その内容がお腹の中の琴子のことばかり。
今でも大事に仕舞ってある。
『可愛いね、元気にお腹を蹴っているよ』
『生まれてくる日が楽しみだね』
−と。
山形は好きだなぁ。
琴子との思い出があるからかなぁ。
あの、夕方に山形市街を歩いたときの夕暮れの陽射しが忘れられない。
夜景も見たな。
綺麗だったなぁ。
食べものも美味しくて、きっと琴子も美味しかっただろうなぁ。
急に山形に行くことが決まった。
まだもうちょっと先の日程なんだけど、気持ちがもう山形一色。
琴子を感じることが出来る気がして、凄く楽しみ。
琴子のお墓にも行きたいな。