弁護士扶助協会

弁護士扶助協会へ、裁判が終ったことで、事務的な処理のために出掛けて行った。

意見があって行ったのではなく、そのような通知がきたので、どうせなら最後まで知っておこうということで、都合も合ったから行ってきた。


午前11時からと通知にあったので、こういうことは時間厳守かしらとおもって、10時55分には入館し、受付でも声を掛けていたのに、11時15分になっても呼ばれない。

リンズも騒ぎ出していたので、早くしてもらえないかと頼んで、11時20分に呼ばれた。

私はてっきり、2人くらいの担当者が

「赫赫云云で、こうなります」

と、とりあえず決まったことを言って、それに異議があるか否かを問われる程度のことだとおもっていたのだけど、入室するなり、7人くらいの男性がちょっと狭い会議室で円卓を囲んで…と、勝手に想像していただけなんだけど、あまりにも違っていて、気持ちがひいてしまった。

うわぁ〜、申し訳ありません! ちょっと気楽に来てしまったかも知れません!!! と、お詫びをしたくなるような雰囲気。

異議がなければ出席しなくても良いというようなことも書いてあったのに、わざわざ来てしまいました!!


中央に座る男性が

「今日は意見があって来たんですよね?」

というようなことを開口一番に言うので、焦ってしまった私達は

「いえいえ、違います!!」

と言い、ほぼ同時に部屋の端にいた、多分書記のような役割の女性が

「違いますね」

と言ってくれた。

これは何故かと言うと、出席の有無を返送しないといけないのだけど、そこに『意見はないけど、どういうものかを知りたい』というようなことを確か、私が書いていたので、それを伝えてくれたのだった。

じゃぁ何しに来たと言いたそうな空気を感じつつ、私達も同じ円卓を囲み、着席。

私達のことなんだけど、緊張のお蔭で、全くもって他人さまのお話を聞いているかのような心境、それでも10分くらいで終了した。


その足で、弁護士さんの事務所へ行き、今日までのこと、感謝していることをお伝えして来た。

その際に、扶助協会へ残務処理で行って来たことを話したら、

「私も前にはその担当の仕事もしていたんですけどね、やはり時々、わざわざ来てしまったという人が居ましたね。あれね、待ち受ける方は『異議があるから来る』とおもっていることの方が多いのですよ」

と言っていた。

あぁやっぱり…そうなんですよ、そんな空気がビシバシでしたと、談笑した。

そして、今日でこの弁護士さんとお会いするのが最後となる。

リンズが生まれる前、予定日の2週間程前に初めて事務所を訪ね、今日では歩き回っているリンズが居る。

死産を新生児死と、琴子の出生を認めさせて、戸籍に名を残せるようにしてくれた。

先生にとっては大勢の中の一件なのだろうけど、私達家族にとっては、とても大きな存在でした。

先生、どうも有り難うございました。

助産師や医師にも色々な人がいるように、弁護士にも色々な方がいる。

そんな中で、先生に巡りあえた事はとても幸運でした。

やっぱり琴子を戸籍に載せられたことは、とっても大きな嬉しいことです。

事務所の受付の方、もう一人の弁護士さんにも、感謝しています。

ありがとうございました。


お世話になりました。