死産から死亡になったから…

死産でも大切に想って欲しかったけど、義父は

『こういうことは闇から闇へ…』

と、琴子の葬儀をどうするかとか、納骨はとか、話し合う度に何度も言っていたから、どうしようもないくらいに悲しくって、悔しかった。

そんな義父が、旦那の『お寺に寄進したい』という問い掛けに対し、琴子が生きて生まれたと証明され、戸籍にも載ったので、死産となっているお位牌を変えてもらったらどうだと言う。

是非、そうしようとなり、今年の琴子の誕生日(命日)には、お寺に行って、両家の祖父母も招いて、盛大に祝ってあげることになった。

死産のままだったらしてもらえなかったことなんだろう、複雑な気持ちがあるけど、死産でも親は変わらない想いがあるのだけど、周囲の人との温度差はどうしようもない。


卒塔婆も用意してもらえるそうだし、形式的なことにこだわるつもりはないのだけど、何かしてあげられることがあるっていうのが嬉しい。

一番やり直したいことは出産の選択からなんだけど、それだけじゃない、色々なことが取り返しのつかない結果となっている中で、戸籍に載せられたっていうのは凄いことなんだと、今でも感動が増している。



戒名も変えたいな、味気ないものだったから、私が考えようかな。