“暴力的なお産”

助産院での会陰切開・吸引のことは継続しつつなんですが、まだまだ気になっているままで、ちょっとだけまた別のことを…


前から『暴力的なお産』という言葉は知っていました。

耳にしていた程度でですが。


nonbirizumu ついに届いた、『しあわせなお産をしよう』(kaoriさんのブログ)


チャレンジドと産sunサンバ♪ お産の集約化問題☆ (さおりさんのブログ)


きっともっと探せば他にもあるでしょうね。

一応、どちらにもコメントを残したので、暴力的なお産が何を指しているのか、具体的なお答えを頂けると有難いです。


私は自分が“洗脳”されていたから、また、周囲にそういう人が今でも多いですから、こういう発言や風潮には敏感です。


さおりさんは助産師さんでもあるそうです。

今は潜在助産師だそうだけど、また、他の日には『自然なお産だけでなく☆』として、言葉では明確にはされていないけど、病院でのお産をした方の気持ちを察したことを仰っていたりして、でも何故かな、そう言いつつも、やはり医療を否定的に捉えていることは確かです。

『潜在助産婦の私が言うのも、なんですが…

高度医療もしっかりして、昔ながらの助産所や自宅分娩の復活、

うまく連携とりながら、産婦さんがしっかり選べて、安全、安心も確保でき、

どんな出産でも暴力のないあたたかいお産になるように、

そんな日本が当たり前になってほしいです』

『このグラフは一見、病院に移ったから安全なお産に変わったかのように見えます。

確かに、高度医療の発展で過去に救えなかった命が

救えるようになった事実は否めません。

しかし、講演では病院だからというよりも、

栄養状態と衛生状態がよくなったことが大きく影響しているという話でした。

なるほど、納得☆な私でした』


kaoriさんは妊娠はまだのようですが、ブログで紹介されている書籍を読まれた感想として

『やっぱり、出産に科学の力が介入するのはおかしいよ。

陣痛促進剤つかったり、器械で赤ちゃんをひっぱったり。

(もちろんそういう処置が必要な場合もある。だけど、本当にそれが必要なのはごく稀だそう。必要もないのにそういう処置をされている人が多いとな。)

そうやって出産をした女性は「もう二度と産みたくない!」「出産なんて怖い!」と思う人もいるそう。

そんな暴力的なお産が普通に行われているのが、怖い。

ちょっと昔まで、女性はそんなのがなくてもちゃんと赤ちゃんを産んでいたのに。

女性にはちゃんと新しい命を生み出す力が備わっているのに。

本来、出産って「怖い」とか「イヤだ」とか思うものじゃないはず』

と仰っています。

ちなみに、ブログタイトルでもある『しあわせなお産をしよう』を読まれてのこと。

著者は産科医でもあるんですよね。

前に同著者『お産って自然でなくっちゃね―ある産科医の真実の提言』を読もうとおもったことがあるのですが、途中までで無理でした。

なるべく色々な情報をとおもうのですが、精神的にやられそうなことは避けるべきでしょうと、本能的に読むのを止めました。


ちなみに、私は洗脳されていましたが、こういうことは言っていなかったし、ここまで医療を否定しているつもりはありませんでした。

単純に、無知だっただけで、自分に手術(帝王切開)は必要ないことなんだと、もしどうしても必要であれば、助産師がそう判断するとおもっている程度でした。

でもま、五十歩百歩なんですよね…


色々な考え方があっても良いと、それは当然におもいますが、だからといって、無責任なことを言うのは問題です。

この世の全ての病院が正しいことをしているとか、病院で産めば100%安全で無事とか、そういう偏ったことをおもったり言うつもりもないです。

医療事故で訴訟を起こしている方と出会ったり、医療の場でお子さんを亡くしたけど、最善を尽くそうとしていたと分かっているからこそ、また同じ病院で次のお子さんを出産したり、色々です。

リンズを出産するときにも、お産は何があるかわからないと、自分以外の方の経験談からおもうこともあり、県の救急救命センターでもある病院で出産するけど、リンズが無事に産まれてくるまで、結果を得るまでは覚悟をしなくちゃと悩んでもいました。

それを『胎児によくない』と言う方もいるかもしれませんが、自分の経験がある以上は、その不安と向き合うのも親となることかとおもい、私なりに向き合いましたから、無駄なことだとはおもっていません。

リンズも、そういう私達両親を選んできたのでしょうから。


何度も同じことを言ってしまうのだけど、どうして自然にこだわってしまうのか。

洗脳されていたからこそなんですけどね、本当に単純なんですよ。

マスコミ、書籍、周囲の思想や発言…友人や知人の体験談と、どんどんと深く深く…

もしも助産院でのお産、自宅でのお産を素晴らしいと語るのでしたら、それを支えている医療のことも正しく語って欲しいです。

私が琴子を出産する前に出会いたかった情報を、当たり前に伝えて欲しいです。

『暴力的なお産』なんて、こんな言葉は使わないで欲しい。


なんとなく綴ってしまいましたが、また会陰切開とか、勉強します。

1階の居間から2階の自室に戻るような気分にて…