没とされました…

河北新報/お産SOS』4月15日から19日までの5回連載だった“第6部/助産力”。

実は私、取材を受けていました。

使われるかどうかはわからないと何度も言われていましたし、取材中も記者さんの言葉から既に感じられるくらいに、『でも、頑張っている助産院の方が多くあるんですよ!』みたいなご発言からして、なんとなーく使われないだろうと、そうおもいつつ、そでも助産院について記事にされる以上は、せめて安全性についての問い掛けを、疑問符をつけてくれるのではないだろうかと期待をしてもいました。

でもやっぱり違ってしまいました。

私の場合は『逆子という、最初から受けてはいけないお産を請け負った』という印象が強いのか、更には『実際には病院に搬送すらされていない』という、あまりにもお粗末な結果ということなのか、まぁきっと記事にするには大したことないとおもわれてのことだとおもいます。

それにしてもなぁ…本当、これが病院でのことだったら、もっと違っていたのだろうなぁ。

どうしてマスコミの人は、助産院のことを美化したまんまでいられるのだろう…


私が記事として扱われるか否かより、何よりも残念なのが、提携してくれないのは医師側の姿勢に問題ありとおもえてしまうような表現が見受けられることです。

勿論、他にも多々あります、記事に対しての不満は。

16日の内容では、タイトルに『(2)安心と安全/リスク察知 不断の努力』とはあるけど、

安心と安全に対しても、当然、突っ込まれてはいない。

助産院での事故の事例を実際に載せるくらいのことはして欲しかった。

私以外にだって、新聞社が調べれば入手出来ることはあっただろうに…


5回の連載が終わるのを待って、その結果でおもうことを書きたいとおもっていました。

折角、5回もあったのだから、助産院を肯定している日もあれば、否定している日もあるべきであったのではないでようかね。

色々な意見があるということを、まとまらないままにも事実をきちんと伝えて欲しかったです。

否、あれらが嘘だとはおもっていないけど、『頑張っている助産院』が全てのような報道には悲しくなるばかりです。

そうやって大勢の妊婦さんたちが、事実を知らないままに『提携しない意地悪な医師』と信じ込んで、『搬送は滅多にないこと』と心の底から安心しきって、『一生に一度か二度のビックイベント!』くらいの感覚となる…でも、記事にある通りの助産院ばかりではないから、搬送のタイミングを誤ったり、医療を否定するような姿勢になってしまったり…


第7部はなんなのだろう。

『救命力』とかにして、救急含め、色々なお産の話を具体的にしていって欲しいな。

当然、助産院からの搬送の事例も載せて欲しい。

報道に対して決して大きな期待はしていませんが、正しくあるべきではないかと希望を抱いているのです。

助産院は安全であろうと努力している』ことを宣伝しても、どうしようもないことだとおもっています。

助産院の努力とは別に、出産は何があるかわからないという事実がある。

助産院の存続に励むのではなく、助産院の安全性をもっと向上し、それこそ完璧であるように努めることが大事なのではないでしょうか。