代替医療との付き合い方−ホメオパシー/其の二

先日の其の一にコメントくださったちくわさんとななこのなさん、お二人共に、ホメオパシーと子どもの問題がありました。


医療ネグレクト


予防接種についての問題。

確かに、副作用の問題はあります。

確率が0%ではないので、だから受けさせるかどうかを考えるのは大事だとおもっていますが、予防接種が全く意味のない行為だともおもえません。

重症化しないことが多いといっても、しない確率も0%ではないですから、安易に『受ける・受けない』は言えないのが私の気持ちです。

私の場合は、リンズはアレルギーがあると分かったので、主治医さんに相談したりしました。

結構悩みました。

というのも、色々な出会いの中で、副作用で人生が変わった方たちもいますので、その方たちから学ぶこともありましたから、打つと決めるときに、葛藤もありました。

だから、私は打たないという選択肢もあるとおもうのですが、でも最近の“それが素敵な自分作り”のような安易な判断を目にすると、ぞっとします。

助産院や自宅出産を検討される際に、『母子の命・安全が第一』となっているのが当たり前のことであることを祈っているように、予防接種に関しても、親の判断が子供の安全を第一優先としていることを願うばかりです。

(身内に重度の後遺症者がいたりすることもありますので、気になる方は医師に相談するべきだとおもいます)


先に述べた通り、ホメオパシーを子供の健康・生活の中心にするのは大反対です。

子どもは言葉や表現が確実ではありません。

新生児や幼児となれば、言葉はありません。

顔色や泣き方で分かるというかもしれませんが、私たちの目や耳はそれほど確かでしょうか。

『親の勘』というかもしれませんが、病気や怪我を前にして、勘だけを頼りにするべきでしょうか。

生意気を言うようですが、ホメオパシーに限らず、非医療に熱心な方に伝えたいのは、『病名を確定してもらったり、必要な場合の投薬(手術)も親の愛情ですよ』という余裕です。


ちょっとした発熱でもなんでも行くべきだとおもってもいません、経過観察や家庭で出来る手当てをして治癒出来ることもあります。

ただ、実際に行くことは少なくて済むとしても、『行くべきではないか』と常におもいながら経過観察をするべきだとおもっています。


最近、ダンジが中耳炎になり、耳鼻科に通院しています。

レメディだけで乗り切る方がいるようですが、私はそれは、やはり親のエゴのようにおもいます。

“レメディを飲ませているのだから、ネグレクトではない”

とおもっている方もいるとおもうのですが、私は子供が痛がっているのを、時間をかけてゆっくりと…なんて、それだけでも可哀相におもいます。

この点、前述のCさんがとっても理解ある方というか、

「痛みは身体の負担になるんだから、それを早く解消してあげることも大事」

と仰っているので、自然派志向の皆さんにこの言葉を贈りたいです。

Cさんは好転反応についても、

「痛いだけでも辛いんだから、あれ(好転反応)もどうだろうか、痛いこと(痒み等含)は少しでも避けた方が良い」

と仰っています。

私も同感。

だから、レメディだけでなんとかしようなんて考えないで欲しい。

でも、熱心な方には伝わらないだろうな…


NATROMさんの『NATROMの日記』より

ホメオパシーと医療ネグレクト

更新された頃も拝読し、関するブログ等も拝読していましたが、当ブログで紹介させてもらうのは初めてになります。

一応、一度は受診を考えて行動していたそうですが、子どもが眠ったので一旦安心となったのか、それにしても、心の経過が完全に非医療で、読んでいて不安になります。

好転反応だとしても、痛いのは可哀相ですよ。

それだけでも可哀相とおもってあげましょうよと、心の中で何度も叫んでしまいます。



新生児にっていうのも、K2シロップの代わりにK2レメディなるものがあるようですが、これをどう解釈するのか、助産師会もホメオパシーを薦める内容の講演会を多数開催しているようで、本当、どう解釈しましょうかね。

“非医療”の意識の生産をしているのが助産院であると言われても仕方がない。

助産院って、やっぱり民間療法内ってことでしょうかね。

勿論、ホメオパシーを取り入れず、非医療ではない助産院もあるはずですから、全ての助産院や助産師を言うつもりはありません。

ただ、残念にも、そういう助産師の方たちが目立っている。



私は兎に角、子どもには親以外の知識や技術を持つ方の存在は重要だとおもっています。

そして、子供の健やかな日々や、少しでも過ごしやすい状態を望むためにも、非医療にならず、病院を遠い存在にしないで欲しいです。

助産師こそが必要な存在だと仰るかもしれませんが、非医療という偏った状態をつくるきっかけであるならば、その存在を問題視されるのも当然ではないでしょうか。

親自身は『自己責任』で済ませられますが、子どもは違います。


ホメオパシーを取り入れている病院というのも、

『基本的には経膣分娩、でもいざとなったら即帝王切開

という、ダブルセットアップ体制のようなものと信じたいです。