助産所からの搬送という事実

コメント欄でふぃっしゅさんから教えていただき、早速拝見しました。
ロハス・メディカルブログ 2009年8月2日記事
ニュース〜医療の今がわかる 「まず助産所の嘱託医との連携を」−スーパー総合、助産所からの搬送ケース
2頁あります

上記ブログより
日本産科婦人科医会の報告書によると、2005年にあった助産所からの搬送301件(うち54件は新生児搬送)の中で、救命処置が必要だったなどの重傷ケースが29.9%あった。妊婦が死亡したり後遺症が残ったりする状態になったのは9.7%。新生児搬送で救命処置が必要だったのは26.0%あり、死亡や後遺症が残る状態などになったのは26.4%だった。嘱託医を介さない搬送が約8割を占めた。
前から助産所からの搬送は多いって聞いていたし、具体的な数字も同じように聞くのですが、どうでしょうか、本当に多いですよね…


嘱託医を介さない搬送が約8割を占めた−嘱託医がいるから大丈夫っていう常套句がありますが、嘱託医では間に合わない状態まで搬送をしないでいてしまったという結果も少なくはないようにおもいます。
実際に、嘱託医に対しては、開業の義務のためだけに頭下げて、普段は医療を批判する姿勢がある助産所の話も多く聞きます。
嘱託医を介さない理由は色々とあるとおもうのですが、嘱託医がいるから安全だというような説明が多くなされている中、2頁目
[山村節子委員(日本助産師会東京都支部支部長)]
8の症例に関してですけども、搬送までの時間帯が55分程度で一番長いんですね。しかも直近に入っているにもかかわらず長くかかっているということ。すみません、私も把握していなかったんですけども、よく会員から言われるのは、総合周産期に電話すると、よく『嘱託医、または嘱託医療機関からの方もう一回電話を下さい』と言われるという、大変無駄なことをやらされていて時間がかなりかかっているということがあるのですが、この事例に関してはどうだったのかということです」

という事実を助産所がどれだけ妊婦の方へ説明されているかという疑問です。

嘱託医では間に合わないという事態がいきなりくるということもあるかとおもうのですが、なるべく嘱託医にはとか、なるべく医療にはという否定的な気持ちがあって搬送しないようにしているということが、最悪の結果もしくはそれに近い結果を招いているということはないのでしょうか。

お産は何処で産もうと、100%安全になるということはありません。
子供の死や母親の死がゼロになることもありません。
助産所だけが危険だとはおもわないし、言ってもいません。
でも、助産所や自宅だからこその危険性はどこかで、あえてその危険性は必ず語られるべきだとおもいます。

マスコミは助産所を美化することばかりです。
それを見て助産所に行った人は、理想を持って行きますから、疑いもなく聞こえの良い説明ばかりを鵜呑みにし、こういう事実があるということを知らないままにいます。
美化されている上に密室の行為…「産み方が下手だった」「あなたの息み方が悪かった」といわれてしまったのは、私だけではないのです。
他の方からも、悪かった結果に対して助産師から言われたと聞いています。

こういう記事がきっかけになって、自己責任という蓋をされた事実がもっと公になり、助産所分娩を選択する方にとって情報として届くことを祈っております。