無介助分娩、プライベート出産をマスコミがどう扱ってくれるのか

昨日の続きです。

今朝になってからもう一度、助産師会に連絡しました。
すると、昨日連絡があったのは、日本テレビ24時間テレビを制作している関連会社の方からだったそうです。
でも、その後の連絡がないそうです(検討中ってことらしい)。
また、YOMIURI ONLINEの例の内容について、YOMIURI ONLINEの方とお話されたそうだし…でも、放映はされちゃう感じのようで…
ってことで、助産師会の方に生意気にもご提案しました、
「無介助分娩について、これは危険な行為だと、他の局から警鐘を鳴らしてもらったらどうだろうか」
と。
そしたらそれは取材の依頼があれば受けるだろうということで(今、助産師会のあるお一人の方と連絡をとらせて頂いています)、私の方で知っている記者の方に連絡をとってみましたが、どの方も「すぐには無理かな…」という感じでして…
で、テレビ朝日の視聴者問い合わせに連絡したら、Faxか文章でというので、Faxは送りました。
フジテレビにも電話したら、ここは一応、報道の方につないでくれましたが、「調べてみます」という感じ。
TBSはかけても出ない!*1 
後は地元の新聞社の方に連絡してみましたが、医療関係に詳しい方を後ほどご紹介頂ける様にお願いしました。

無介助分娩は危険な行為だということを伝えてください。
日本助産師会もすぐに対応、意向を示されますので、連絡をして欲しいとおもっています。

助産師会の方も、「あと数日ありますから、なんとか放映されないようにしたいです」と仰っていました。
(以前に放映された、夫婦で家を作って…の方たちのときも、やはり抗議をしたけれど、結局担当の方に言うまでしか出来なかったこと、それ以上に伝わっていかないことの苦悩を仰っていましたが、今回も同じ鉄を踏んでしまうのでしょうか…)

*1:今かけたら出ました、「検討します」でした。「健闘します」ならいいのになぁ…

無介助分娩−誰のためのものなのか

助産師会の方も困っていると話しましたが、その中で無介助分娩を推奨している人たちがいる、バックグラウンドには…という、聞き捨てならない話がありました。
私も以前にmixiのコミュで、プライベート出産としてコミュニティを作っている方たちを見たことがあって、まるで宗教のようだった記憶があるので、そのことを話したら、そのような感じだということで…
今回の日本テレビの扱う方たちがこのような背景を持っているかどうかではなく(それは全くわからないことです)、無介助分娩がこうやって徐々に浸透してきているということは、やはり背景に何かあるのでは?と疑えますね。

いずれにしても、過剰な自然出産希望はカルト教団、その信者と見えてしまう。
テレビ局がいくら無知だったとはいえ、ここに至る経緯には、それなりの思想をもった方たちの意図するものがあったとおもえてなりません。
放映することにより出産をもっと軽く扱う方たちは増えるだろうし、「助産師すら呼ばずに上手くいくのだから、病院はやっぱり必要ないんだ」というのは簡単に到達してしまう一つの結論でしょう。

出産が子供を授かるためではなく、“自分らしく産む”“私らしいお産”の証となってしまったのはいつからなのか、何故なのか…
日本テレビ
無介助分娩は危険な行為だから放送をやめてくれ
日本助産師会から警告を受けても放送をしてしまうのだとしたら、それはなんのためなのだろうか。

プライベート出産
プライベート出産 其の弐
プライベート出産 其の三
※古記事ですので、コメントもあるのですが、随時添付していこうとおもっております

頻産婦という問題も絡んでいます

日本テレビが無介助分娩を扱うかもしれないという問題で、これも伝えていかないといけないことがあります、5回以上の頻産婦はハイリスクになりますので、助産院でも駄目です助産所業務ガイドラインによると、産婦人科医と相談の上、協働管理すべき対象者です*1
ですから、今回の放送内容から仮に【無介助分娩】ということを伏せたとしても、ハイリスクになる頻産婦が自宅出産しているというのも大問題になるのです。

どう切り取ったとしても、かなり問題の多い内容だといえます。

*1:8月29日に頂いたコメントより間違いを修正しました