助産院での会陰切開と吸引…? ※2010.11.27コメント追加

旦那から『これは?』と聞かれる。

これとは、私がするべき事務仕事の書類のこと。

はいはい、今やろうとしていましたよと顔で言い返しつつ、そのくせ今夜も出来そうにもない。

というのも、何故だか忙しい日々の中に限って、ついついみつけてしまう助産院のサイト内での無視出来ない内容…


最近、このブログ内でも主に医師の方たちから指摘されている、助産師の会陰切開の問題。

ある助産院のサイトを見たのだけど、ここでは自宅出産も率先して請け負っているらしく、テレビとかでもよく紹介されているようですが、ここの『助産婦日記』の中に、自身の出産時の話があって、中で会陰切開と吸引を助産院でも緊急時には行ってもよいというような行があります。(下記トップページより、助産婦日記『会陰切開考ー1、2』)

※サイト主の齊藤さんよりメールにてご要望を頂きましたので、リンク先をトップページに変更しました。

齊藤さんのご要望としては、サイトの全てを読んで欲しいということです。(但し、『批判をするのなら』という前置きでしたので、私は批判をしているわけではないので、全文を読む対象からは外れますが)


以下、修正無し>

この場合の吸引て、私がリンズを出産するときに受けた吸引と一緒ですよね?

違う吸引があるのでしょうか。

これには問題がないのでしょうか。

あと、長男さんを出産したのは助産院だったようなのだけど、そこで『出来ればお薬は使わないで欲しい、ということを伝えることだけは忘れませんでした。異常があったら使いますよ』という会話が交わされているようなのだけど、どうなんでしょうか、薬って…

会陰切開を病院で慣例的に行われていると、それこそ安易にそう言ってしまってもどうかしらと。

初産婦の場合は選択の余地がないというのも、どうなのかと…


好き好んで会陰切開をすることはないとおもうし、不必要、過度な医療介入を望むことはない。

それには私も同意します。

但し、病院に対して厳しいことを言うのであるならば、当然、助産院(自宅を含む)に対しても、厳しくあるべきだとおもう。

でないと、情報が正しくないでしょう。


私が常に自分の中で心掛けているのが、『病院だって助産院だって』。

なるべく偏らずにと、心掛けているつもり。

でも、やっぱり助産院で琴子を亡くしている経験が大きいから、どうしても助産院からの情報発信には反応しやすい。

それを“過剰”という人もいるかもしれないけど、私が気になるのは、こういうことからどんどんと、洗脳されていってしまうってこと。

で、今回は更に『会陰切開』という問題も含まれているし、実に気になる。

この助産師の方や家族の方の想いはあって当然と理解しつつ、他にも読めば読むほどに気になることが出てくる。

助産師という資格を持つ人が言っているからこそ、それを正しいことだとおもってしまう可能性が大きいのであって、自身ではそうしているつもりはなくても、結果的には“洗脳”になるとおもう。

会陰切開が嫌なのならば、なるべく避けたいのならば、それを医師に伝えるべきだし、結局、助産院でも緊急時にはしますよっていうのなら、それは病院がする説明と同じじゃないのかい?

確かに、やたらと切る病院があるとは聞く。

でもそれを全ての病院にあてはめて伝えるのは正しくないことだし、助産院が抱える危険性なども、同時にきちんと伝えるべきだ。

提携先の病院との信頼関係って、それは勿論あって嬉しいことだけど、搬送すればあとは大丈夫と、太鼓判を押せるのでしょうか。

自宅出産を選択した場合、産婦の自宅からの搬送はどうなのでしょうか。


助産師の方たちがどうおもっているのだろうか。

助産師が会陰切開をしても問題がない』のか否か。

“産む側も勉強を”といわれた以上、私は知りたい。

他にも知りたいこと、知るべきことは多々あるけど、今日の関心事は上記の通りです。





※この記事についたコメントを下記に一部転記します(2010.11.27)
太文字がタイトルです
ブログ移転に伴い、コメントが持ってこれなかったのでコメント転記のお許しをくださった方のみになってしまっています

Re:助産院での会陰切開と吸引…?(04/13)
会陰切開については、医師の間でもちょっと意見が分かれるところ。うちみたいに「なるべく切りたくない」という方針の所もあるけれど、「将来の泌尿器障害(子宮脱や腹圧性尿失禁)を防ぐためには積極的に切開した方がよい」という話もあるんです。



短期的には「自然な傷の方が痕が残りにくいし、痛みも少ない」と言うことはいえるのですが、長期的な影響はと言うと・・・

 そういうわけで会陰切開を多用することを批判する助産師は多いけれど、助産師は老年の女性を見ることはないので、長期的な影響については考えていないんですよね。私自身は迷いつつ、なるべく切開しない方針でいっています。(続く)

2007-04-14 11:22 : 山口(産婦人科

保助看法より
第37条 保健師助産師、看護師又は准看護師は、主治の医師又は歯科医師の指示があつた場合を除くほか、診療機械を使用し、医薬品を授与し、医薬品について指示をしその他医師又は歯科医師が行うのでなければ衛生上危害を生ずるおそれのある行為をしてはならない。ただし、臨時応急の手当をし、又は助産師がへその緒を切り、浣腸を施しその他助産師の業務に当然に付随する行為をする場合は、この限りでない。



第38条 助産師は、妊婦、産婦、じよく婦、胎児又は新生児に異常があると認めたときは、医師の診療を求めさせることを要し、自らこれらの者に対して処置をしてはならない。ただし、臨時応急の手当については、この限りでない。



結局、「臨時応急の手当」と言う文言に会陰切開や吸引が相当するかと言うことですよね。私自身は相当しないと思います。だって吸引というのは「産科手術」なんですよ。手術を助産師がやったら、法律上やはりNGでしょう。会陰切開についても前エントリで指摘したような問題があるのだし。

2007-04-14 11:34 : 山口(産婦人科


Re[1]:助産院での会陰切開と吸引…?(04/13)
山口(産婦人科)さん

> そういうわけで会陰切開を多用することを批判する助産師は多いけれど、助産師は老年の女性を見ることはないので、長期的な影響については考えていないんですよね。私自身は迷いつつ、なるべく切開しない方針でいっています。(続く)


2007-04-14 21:36 : 琴子の母


Re:保助看法より(04/13)
山口(産婦人科)さん

>結局、「臨時応急の手当」と言う文言に会陰切開や吸引が相当するかと言うことですよね。私自身は相当しないと思います。だって吸引というのは「産科手術」なんですよ。手術を助産師がやったら、法律上やはりNGでしょう。会陰切開についても前エントリで指摘したような問題があるのだし。


2007-04-14 21:40 : 琴子の母

Re[1]:助産院での会陰切開と吸引…?(04/13)
藤純子さん

ご意見くださり、ありがとうございます。

とても嬉しいです。



>これを書いたのは、7年前のことなので、状況が変わってきていますね。当時は吸引をかけている助産院も事実ありましたが、今は助産師会から禁止されていますので。

      • 7年前までは許されていたということなんですね、それもまた驚きました。

許されていたことが不可となったということは、助産院での会陰切開や吸引での事故が多かったからということなのでしょうか。



>私自身は、ネット上で、こういったデリケートな問題について、議論するのは誤解を招きやすく、難しいと感じています。もしご興味がおありでしたら、直接お会いしてお話しましょう。

お会いすることを拒むつもりはありません。

でも、HPを開設している、更にはマスコミで紹介され、より多くの方に情報を発信されている以上は、誤解を招かぬように、受信する側のためにご自身が徹底して語っていく義務もあるのではないでしょうか。

この場にて、是非継続してご意見ください。

1970-01-01 09:00 : 琴子の母

会陰切開について
先の投稿とダブりますが、自治体主催の母親学級で、80越えの産科医の話しによると、今の産婦さんは肛門と膣が繋がっていない人が多いそうです。一方、昔は膣と肛門が繋がっているのは珍しいことではなかったとか。会陰切開も必要に応じて行えばよいだけの話だと思います。



さて、件の助産院のサイトですが、表現自体に問題ありだと思います。7年前までの話しなら、その旨但し書きする必要があるのではないのでしょうか?

また、医師でもない人が医療行為を行っていた事実にはビックリします。7年前とは言っているものの、「助産師会からの禁止」を挙げるあたりで助産師会によるガイドラインが出来るまでは、医行為を行っていたと考えても不自然ではないはず。

ご本人は「デリケートな問題」としていますが、内診問題が喧伝される現在、これってデリケートな問題なのでしょうかね・・・?



こういった事実について厚生労働省はどのような見解を持つのかとても気になりますね。

だって、助産師以外の内診は禁止しておきながら、助産師の医行為はしっかりと禁止・処分しないのでしょ?ちゃんちゃらおかしいや(笑)


2007-04-14 22:45 : ひぃたん


参考までに
↑の投稿では乱暴な言葉を使って申し訳ありません。

看護師による内診禁止で生む場所が無くなりかけているので、腹が立って・・・。



こちらのブログで解釈の問題を取り上げています。

http://green.ap.teacup.com/katzok/

産婦人科の医師とのことです。


2007-04-14 22:50 : ひぃたん


Re[1]:助産院での会陰切開と吸引…?(04/13)
はじめまして。とても興味深い内容でしたので、斉藤 純子さんのホームページを拝見しました。そこでちょっと気になる内容がありましたので、教えていただけないでしょうか?



 病院のお産は、慌ただしい。処置をこなしていくだけで、忙しい。分娩監視装置といういかにも堅苦しい名前の機械のセンサーを、お腹に2本のベルトで固定し、持続的に陣痛の様子と、胎児心音を観察する。胎児心音が大きな音で部屋に響き渡っている。分娩台に仰向けに寝かされ、両足を固定される。血管確保のために、お母さんの手には、細い管の針の点滴がつながれ、心音が落ちると酸素マスクが顔に当てられる。緊迫感に満ちている。家族は、分娩室の外で今か今かと待っている。スタッフは、滅菌された分娩セットや手洗いを準備し、子宮収縮剤の注射薬を準備する。外陰部の洗浄や消毒が行なわれ、滅菌シーツが腰に引かれる。  赤ちゃんの頭が見え隠れし、いよいよ出口にさしかかってきた頃、例の会陰切開が行なわれる。普通 は医師によって行なわれるが、場合によっては、助産婦が行なうこともある。実は私もやったことがある。あまり気持ちのいいものではない。残酷な感じだ。とにかく、私は切られるのはいやだった。初産婦で会陰切開をせずに、裂傷なく産むことが出来ないだろうか?わたしが第一に感じた疑問である。




2007-04-15 12:48 : 不思議ちゃん


続Re[1]:助産院での会陰切開と吸引…?(04/13)
上の内容は斉藤純子さんのホームページにある、「会陰切開考-1」からの抜粋です。



藤純子さんは

「これを書いたのは、7年前のことなので、状況が変わってきていますね。当時は吸引をかけている助産院も事実ありましたが、今は助産師会から禁止されていますので。ブログを訂正したほうがいいですね。会陰切開は、緊急時はやることもあると思いますが、私自身は、したことがありませんし、ほとんど切れることがありません。」

と、御自身のブログについてコメントされていますね。



これを読んで不思議に感じたのですが、斉藤純子さんは会陰切開を行ったことがあるのでしょうか?

会陰切開をしたことがあるのかないのかを「教えてください。


2007-04-15 13:11 : 不思議ちゃん


Re:お詫びしなければなりません(04/13)
さらにもう一つ。

「私も、あれから文章を読み直していて、どうしてもおかしいと思い、原文(2001年に連載していた雑誌)を探してみました。やはり、ミスタイプで、「助産院」とありますが、原文では「助産師」でした。

当時、私は、開業したばかりで、原稿の内容は、手記のようなもので、この号と前号では、大学病院に勤めていた時の体験談をもとに書いたものです。故に、大学病院内で、緊急時は助産師が会陰切開をすることもあり、そのあと吸引をかける、とあるのは、主語は医師です。当然医師がかけると思っていた頃の文章です。(実際に吸引をやっていた助産院もあったようですが、それは、やらないようにと言う厳しい指導でした。)私たちの年代の開業助産師はガイドラインに沿った仕事をしています。なので、もちろん会陰切開も吸引もやりません。今後も文章を見直していく予定ですので、ご了承ください。」



通常、吸引分娩はかなり切迫した状況下で行われます。間違いなくその場に医師がいたと思いますが、なぜ助産師に会陰切開をやらせたのでしょうか?会陰切開はやり方を誤れば肛門まで裂けてしまう場合もあります。だからこそ、解剖学的な詳しい知識が必要ですし、助産師が行うことは認められていません。山口さんのコメントのように産科手術の一つですから。大学病院勤務時代の体験談ということですが、それは日本医科大学附属病院勤務時代の話しでしょうか?そのころの分娩記録に会陰切開を行った者の名前が残っていると思われますが、大学病院で助産師に会陰切開をさせていたということに間違いはないでしょうか?


2007-04-15 13:36 : 不思議ちゃん


Re[2]:お詫びしなければなりません(04/13)
吸引と会陰切開は医師1人でできます。吸引で児頭をギリギリのところまで下降させてから会陰切開をいれればいいだけの話です。あとはゆっくりいきませるか、子宮底を軽く押してあげれば児頭はでてきます。

この手技が難しければ、予め会陰切開をいれてから吸引するという方法もあります。



全国には助産師がいない施設はごまんとあり、1人だけでお産をとっている産科医もごまんといます。1人でもできるように工夫すれば何とかなるところは工夫していますよ。

少なくとも、「医師が吸引をして助産師が会陰切開をしましょう」などと書いてある教科書はどこにもないと思います。



私自身としては医師の指導の下であっても助産師の会陰切開のほうが、看護師(いや、資格すらない助産専攻の学生や研修医)の内診よりよっぽど危険だと思いますが。

2007-04-16 05:32 : 不思議ちゃん URL : 編集


Re[4]:お詫びしなければなりません(04/13)一産科医さん

>>吸引と会陰切開は医師1人でできます。

>もちろん、医師一人でも出来ます。あくまで、大学病院のようなところでは、そういう状況と推定される、ということで書きました。



いや、大学病院のような医師が複数いるところで、敢えて助産師に会陰切開をさせている意味、理由は何だったのかということですよ。

例えば、「大学病院のようなところでは手術の助手に看護師がつく」といった状況が推定されますか?





>>私自身としては医師の指導の下であっても助産師の会陰切開のほうが、看護師(いや、資格すらない助産専攻の学生や研修医)の内診よりよっぽど危険だと思いますが。

>「内診」というか、膣内に手指を入れて子宮口の開大と児頭の下降度を測定する行為自体は、通常母体・胎児に対し重大な影響を及ぼすことはないでしょう。一方、会陰切開は切開するわけですから、それ自体が本来は傷害行為です。医療行為であるから免責されているわけです。

>したがって、助産師がもし会陰切開をするなら、その安全性についてきちんと担保されなくてはなりません。現在のところ、そのあたりが曖昧なままだと思います。



曖昧ではありません。本来は傷害行為であり、医療行為としてのみ免罪されているわけですから、助産師には許されている行為ではありません。



助産師会は(会陰切開を)出来るようにするよう、厚生労働省に働きかけているようです



本当ですか?会陰切開反対が信条の団体が、なぜ会陰切開をしたがるのでしょうか?






2007-04-16 12:15 : 不思議ちゃん



助産師会のHP
助産所安全基準指針という項目が面白いです。


2007-04-16 14:56 : ひぃたん


Re:助産院での会陰切開と吸引…?(04/13)
斎藤さんより、ブログにコメントする気はないとメールがありました。

二度も書き込みをくれていたのに。

忙しいとか、色々な理由があるようです。

私も皆さんも忙しいのに。

正直、ご自分の書いていた内容に特に責任を感じられずにいるようにおもいました(書き込みのタイトルには『お詫び』とあるけど、『開き直り』と感じられちゃうんです)。

またブログにて書きますが、斎藤さんからの意見をお待ちの方もいらっしゃるとおもいますので、書き込む気がないそうだということをお伝えします。

残念です。

でも、斎藤さんに限らず、他の助産師の方だって意見をくれても良いのになぁとおもっています。

私は“批判”ではなく、“質問”をしているのです。

産む側としての勉強の一つです。


2007-04-16 15:01 : 琴子の母


こういうページも見つけました・・・
http://www.babycom.gr.jp/birth/q_a/q_am29.html



いつの情報かわかりませんが、一般でもこういった見解をする業界人がいるようです。

以下、転載します。



純・br />
けれど、医師の指導の元では行なうことができるとなっていると思います。助産院には医師はいないので、助産院では会陰切開を行なわないところが多いのですが、嘱託医と連絡をとりながら、医師の指示の元で会陰切開が必要とされる場合には、切開を行なうことろもあるかもしれません。その助産院で「会陰切開を必要とする場合」の適応がどのような規準で設けられているのかわかりませんが、病院のようにかなり多くのケースに会陰切開が適応されている場合よりはもちろん少ないと思います。もし、その助産院で会陰切開が行なわれるケースがあるとすれば、どのような場合に必要になってくるのか聞いてみられるといいかもしれません。もちろん医療的にどうしても会陰切開をしなければならない場合は、あります。けれど、助産院ではそうしたケースにならないように分娩室の環境を整えたり、あたたかいタオルを当てて会陰を伸ばしたりと、ケアをしていると思います。

後略



嘱託医と連絡を取りながら、医師の指示の元の会陰切開って、問題なしなのでしょうか?

2007-04-16 16:00 : ひぃたん


Re[3]:お詫びしなければなりません(04/13)
はじめまして。僻地の産科医と申します。

以前よりこっそり拝見させていただいていました。

みなさまと意見は同じですので割愛させて頂きますけれど、不思議ちゃんさまの

>私自身としては医師の指導の下であっても助産師の会陰切開のほうが、看護師(いや、資格すらない助産専攻の学生や研修医)の内診よりよっぽど危険だと思いますが。



という実感はまったくそのとおりだと思います。

内診が強制捜査の対象になるならば、もっとそれ以上に吸引分娩が行われていたなら大問題です。

また、間違えて写したミスタイプとのことですけれど、ブログにはそれなりの社会的責任があるとおもわれます。齊藤純子さんの書込みをみて、若い助産師さんが誤解をされ、「こう書いてあったし!」とチャレンジャーな事をされていたらどうなるでしょうか?

機械さえ買えば見よう見まねでできないことはないでしょうし。



無責任極まる記述ですし、病院出産へも悪意を感じます。

そういった無責任な意見や書込みにより、

・産科の状態がどんどん悪くなっていっている

・またいざという時に一生懸命やったにもかかわらず、

 「会陰切開された」「帝王切開されてしまった」

 「吸引分娩になってしまい手ひどい扱いを受けた」

 「あいつらは何も考えずに機械的に会陰切開をいれるんだ」

 「分娩誘発だって自分らの都合でやってるらしいよ!」

などと言われるんだな、と思いますと、一層無力感と潜在的な悪意に打ちひしがれてしまいます。

2007-04-16 16:27 : 僻地の産科医


最終的には、助産院も病院になるってことでしょうか。


現在、助産師会は「助産行為」をどんどん拡大解釈し、超音波検査や一部の薬剤投与・会陰切開と縫合を助産師単独(もしくは嘱託医の指示下で)できるようにしようとしています。(嘱託医の指示下、とありますが、特定の医療行為については実質的に助産師の判断で自由に出来るように嘱託契約を結ぼうとしています。)

看護師内診問題で産科開業医をつぶしたあとに、それまで開業医が担ってきたローリスクの分娩については助産師(助産院)が担うことを目指しているのだと思います。その場合、ある程度医療行為が出来ないと困るので、上記のように「助産行為」の拡大解釈に励んでいるのでしょう。

ちなみに、「医療行為」は医師法の範囲になり、厚生労働省医政局の管理下になりますが、「助産行為」は保助看法の範囲になるため、厚生労働省看護課の管理下です。厚生労働省看護課と看護協会が一心同体なのは明らかですから、あくまで「医療行為」を助産師が行うのではなく、「助産行為」として看護課からの通達のみで自在に拡大解釈できるようにすることを狙っていると思います。

(ちなみに、河北新報の記者の問い合わせに対し厚生労働省看護課は、助産師の超音波検査について「助産行為」の一環であり、行うことに問題はない旨を回答しています。)

助産師会の目標は、産科医からローリスク分娩の主導権を取り返すことであり、「自然分娩」を広めることではありません。ローリスク分娩の大半は結果として「自然分娩」になりますから、「自然分娩は産科医より助産師のほうが上」であるとアピールして、自然分娩=ローリスク分娩は産科医より助産師が管理したほうが良い、と世論を誘導しているのです。


1970-01-01 09:00 : -


Re[1]:助産院での会陰切開と吸引…?(04/13)
ある助産師さん

こんにちは。

ご意見、ありがとうございます。



>会陰切開に付いて討論されてますが私はした事がありませんが。開業医で働いてますが、分娩が急速にすすんだ場合、先生を呼んでも間に合わない場合は、会陰が肛門に向かって裂けるよりは、発露の状態で会陰切開(正中側切開)を緊急時の処置として少し(2〜3センチ)いれてもいいのではないのでしょうか。いつも切開をまじかにみてますが、難しい処置とは思いません。

      • 医療の従事者ではありません私ですから、素人の想像ででしか言えないのですが、内診よりも簡単なのでしょうか。

“体の一部を切開する”っていう言葉だけでも、相当なことだとおもえてしまいます。

勿論、熟練した方が「そんなに難しいことではない」と言うのなら説得力もありそうなのですが、間近に見ているだけで「難しい処置ではない」とおもえる程度のことなのでしょうか。



>また助産院での超音波の使用は、妊娠中に3回は医師の健診時に見てもらい、出産時の回旋の異常が疑われる場合は超音波で回旋の異常をチェックするのに使用したりしてると思います。早い時点で胎位回旋の異常が発見されれば早期に搬送しリスクを回避できるでしょうし必要ではないでしょうか。

      • ということは、裏を返すと、超音波がない助産所は危険ということでしょうか。

助産所にはありませんでした。



素朴な疑問です、是非、またご意見ください。

2007-04-18 00:06 : 琴子の母


Re[1]:助産院での会陰切開と吸引…?(04/13)
ある助産師さん

>会陰切開に付いて討論されてますが私はした事がありませんが。開業医で働いてますが、分娩が急速にすすんだ場合、先生を呼んでも間に合わない場合は、会陰が肛門に向かって裂けるよりは、発露の状態で会陰切開(正中側切開)を緊急時の処置として少し(2〜3センチ)いれてもいいのではないのでしょうか。いつも切開をまじかにみてますが、難しい処置とは思いません。



人為的に体に傷を作る行為ですが、しょっちゅう見ている助産師ならあまり難しい処置じゃないと感じてしまうものなのかもしれませんね。ただ、切られる側の立場としては、たまったものじゃない!の一言です。なんというか、「切った私は助産師です医師じゃないので、上手く行かなくても文句言わないでね」と、逃げられそうで・・・。

どちらかというと、傷を負わない分、臨時応急の手当てとして看護師の内診を受ける方がナンボもマシです。





>超音波の診断についてですが、これは医師が研修会を開いて各地で行なっています。



具体的にどのような研修を開いているのか教えてください。医療に従事していないので、その辺り知りたいです。





>産科の医師が減ってる大変な状況では助産師の超音波の診断(奇形のチェック・大きさの測定・胎盤の位置や胎位の確認など)もこれからは必要性を医師がみとめているのではないでしょうか?



>それは医師会が統一した見解を出してもらいたいものです。



保助看法第37条の問題になると思うので、医師会が見解を出すとまずいのではないかと思いますが、医師の方たちはどう思うのか気になるところです。



ちなみに、保助看法では「手当」と「処置」の用法が区別されているように思います。「処置はしてならない」「ただし臨時応急の手当をする場合はこの限りじゃない」という具合に。今現在、助産師による会陰切開はまずいんじゃないかなぁ・・・と思うのですが・・・。

2007-04-18 00:38 : ひぃたん


Re[1]:助産院での会陰切開と吸引…?(04/13)
ある助産師さん

>もし開業すならこれからは必要な時代ではないでしょうか。

        • ちょっと頭の整理がおいつかないので、もしかしたら他の方が既に明解な発言をされいていたかもしれないけど、結局、助産院での超音波は可なんですか?

緊急時はとか、結局は曖昧なままに可になっているだけなのですか?

私は前に内診問題で、仮に看護師の内診に問題がなかったとしても、お産で母子が亡くなり、『違法なことをしていた』と知れば、そこに問題を感じてしまう遺族の心理は、私にはやはり否定はできないと言いました。

そこから是非を問うことは決して無駄なことではないとおもっています。

そう思う中、緊急事態において助産師なら可だとか、なんかおかしくないですか?

とっても稚拙な表現なんですけど、素直にそう感じます。



>でもそれを早期に発見し搬送する技を持ってる助産師が開業していればと思います。

      • それが実現されているか、監督されているかはどうでしょうか。

開業するための条件として、技術の見極めはあるのでしょうか。



>大きい病院で産んでも後遺症がのこったり亡くなってしまうような例は人的問題や管理ミスが大きいのではないでしょうか。


2007-04-18 19:04 : 琴子の母



Re:整合性2(04/13)
出産経験のある医師さん

すみません、割り込み質問です。



>出血したらどちらにせよ、輸血をオーダーしつつまず輸液などでしょう。助産院では(違法なのに)慣例的にやっているかもしれませんが本来それもできませんよね。

        • ここまでやっている可能性があるんですか?!

勿論、全ての助産院ではないとしても、一箇所でもあるんですか?

輸液で調べましたが、投薬よりも重みがあることに感じられましたが…

すみません、私の勉強速度では追いついていけないので、素人過ぎる質問なんですけど、違法とはいえ、慣例的にでもやっている可能性があるということは、輸液を助産院でも購入できるってことなでしょうか。

超音波の機材にしても、購入は誰にでも出来るものなのでしょうか。

薬には制限があると聞くのですが…

2007-04-18 19:13 : 琴子の母


Re[2]:整合性2(04/13)琴子の母さん


Re[3]:整合性2(04/13)
薬品についてですが、日本助産師会HP上、助産所安全基準指針PDFの参考資料医薬品http://www.midwife.or.jp/pdf/sankou070327.pdf

に医師から包括的指示を受ければ輸液製剤を購入も緊急時に使用もできるようなことが書いてあります。



薬と言うのは時に重大な副作用をもたらすのに、包括指示という名の元で、医師が監督していないだろう状況下での投与を看護協会は黙認、助産師会は推進している事が不思議でなりません・・・。



産科関連の学会ないし医療機関で、この事について医政局に疑義照会する方いません。。。よね。。。?

2007-04-19 12:09 : ひぃたん