疑問:助産師がすることなのか…

当ブログにも時折コメントくださる助産師のわふさんのブログ『あたたかいリレー』の2009年1月12日の記事

納得のいかないこと2

を拝読しまして…

※わふさんのブログより引用箇所は青文字(改行位置は変えました)


今、助産師の中で話題になっていることに

「会陰切開と縫合」

ができるように権限拡大をというものがあります。

それって、医療行為じゃないの?看護師の内診問題にはあれだけ反対していて、切開と縫合はいいの?

いや、ダメですよね?

ダメなんじゃないんですか???

当ブログでも以前にこの話は出たのですが、ダメなんじゃないんですか?!


という疑問をもってネットをさまよっていたら、どこかのサイトに驚く記事が。

「いつも医師がしているから、それほど難しいことだとは思わない」

とのこと。


実は、私は以前いた病院では医師の立会のもとに切開をしていました。

確かに、できるかもしれません。

でも、ただ、切るだけではないのです。

人のからだにはさみを入れることが、「簡単?」

習わなくても、見ていたら切っていていいんですか?

そもそも、助産師の教育課程に、メスを握るというのはあるんですか?

病院によっては、医師の指示で助産師に切開をさせているんですね…その必要性もわからないのですが…そこにいるのなら、なんで医師が切ってくれないのでしょうか。


料理するような、そんな簡単な感じなのでしょうか。

小さい子に包丁を初めて持たせる、慣れるまで待つ間はハラハラしますが、大人が

「私、包丁持つのは初めてなの」

と言っても、包丁がどうして危ないといわれるものなのかを理解出来ていれば大怪我はないと、誰もがそうおもっているように?


助産師学校でも切開と縫合を授業に取り入れているところもあると知りました。

助産師教育って、土地柄でもあったりするってことでしょうか…

全国共通ってわけではないんですね。

いざというときに備えてっていうのはまだ百歩譲って理解出来ます。

でも、なんだか『助産師の権限拡大のため』というような気がします。

これって、文字通り、助産師の権限拡大のためであって、母子の安全のためではないですね。


「安全で、安楽で、満足な」お産って声高に叫んでいるのに、なぜ、会陰切開?

それは逆行しないのでしょうか?


助産師はどこを目指しているのでしょうか?

納得がいきません。


私も納得いきません。

こういうことを本気で願う、権限を獲得しようとしている助産師は、何を考えているのでしょうか。



※わふさんより、補足を頂いています。

下記を2月5日に追記します。


ご紹介ありがとうございます。

一部、当時の医師の思いとずれる表現を私がしていることに気がつきました。


>実は、私は以前いた病院では医師の立会のもとに切開をしていました

      • これは、医師の補助という意味合いではなく、私の経験を増やそうとしてくれた医師の考えです。医師が当然行うべき処置をこちらが代わりにしていたわけではありません。この医師は助産師が高い技術力をもつようにと教育してくださっていたので、そこで切開も経験のうちの一部と考えていたのではないかと予測します。医師の代わりにする、ということではなく、医師が技術を教えるというニュアンスでとっていただければありがたいです。ただ、その是非は問われなければいけないのですが、その医師の真意を確認していないので、これ以上のことを論じることはできません。憶測での話となりますので。また、当時私もまだ新人で、このことがどういうことが意味するのかということまでは考えていませんでした。ただ、現在の私の思いは「助産師はさい帯剪刀以外の器材は持つべきではない」です。この記事内容でお伝えしたいことは「助産師が切開をするというとどういう心境になるか」ということであることをご了承ください。


それから、私の説明不足ですが、切開はメスでは行いません。わかりやすく言えばはさみです。小さなことですが・・・