何故か、無事に済んだ話ばかりが『体験談』となる

いつも勉強させていただいているNATROMさんのブログ、『NATROMの日記』の2010年1月15日の記事、
体験談は証拠にならない〜浄霊による体験〜

を読みまして、亡くなったお子さんのご冥福を祈り、更に色々な問題を感じました。

まず、民間療法と助産院・自宅出産を請け負う助産師との密なる関係の問題があります。
勿論、そんなことを用いない助産院や自宅出産を請け負う助産師もいます。
でもそういう方を基準には出来ない状態になってきていますよね、まずそもそも、助産師会がホメオパシーをあえて推奨しているという事実がありますから。

NATROMさんの記事を読んでいるとどんどんと重なってくるのが、助産院や自宅出産を選択する方たちの多くが…というか殆どが、他者の体験談からの影響だということです。
先日のTBSの番組内での紹介にしてもそうですが、助産院等の自然分娩に興味を示した場合、特に努力しないで得ようとする限りは、無事に済んだ体験談しか耳にも目にも届かない状態です。
また、努力したとしても、現段階ではなかなかすぐに得られる状態にはなっていません。
『搬送が必要になる方もいるけど、それは稀だし、なったとしたら搬送するから大丈夫』程度の説明ばかりですが、実際に搬送になった方でどのくらいの方がこの説明に納得出来ているかが疑問です。

また、搬送等の判断の誤りを認めてくれない助産師も多くいますから、助産師会への事実(事故)の報告すらしてくれていません。
そうなれば、当然、出てくるデータは甘い数値になるだけですね。

これから助産院や自宅出産を選ぼうとしている方には、民間療法についての話も含め、『無事に済んだ体験談しかない』という不思議に気付いて欲しいです。