反医療を潜ませる

昨日の「日赤医療センター集中治療科で起こった残念な話。」の続きです。私がおもうことです。

日赤で助産師がとあって、遂に医師も…となったわけですが、私が何を問題におもっているかというと、ホメオパシーは、特にこの方達が支持しているホメオパシーは、医療を批判しているものです(山口のVKシロップでの訴訟等により、「治療を受けるように指導している」というようなことを発していたけど、過去の記録や書籍を読めば、反医療団体だというのは明白)。反医療のものを医師が病院で扱っているとなると、それは時には物凄い宣伝になります。もしも投薬を受けていた患者が改善した、治癒したとなった場合に、「あの方には実はこっそりレメディを飲ませていたんですよ」と言ったら、まるでレメディで治ったのだとおもわせてしまえることにもなる。こんな誤解は簡単にうまれる。
民間療法で欲しいのは信頼と箔。それを医師は与えることが出来るのだ。

病院での治療の補助として民間療法等が代替医療として使われて、身体に何かしらの効果が得られるという可能性はあるとおもう。時には医師が治療としてそういうものを施術することもあるかもしれない。でも、「病院に行ったら悪化する」とか、「予防接種を受けたから病気になった」などと言っているようなものは、病院の中にあってはならないはずだ。そして、助産院や自宅出産にも、あってはならないはずだ。助産師会はホメオパシーを否定したのだから。絶対に忘れてはいけない。私たち産む側も忘れてはいけない。

このホメオパシーは医療を否定している。それを軽視してはいけない。レメディをこっそり飲ませたという医師は、反医療についてはどうおもっているのだろうか。投薬をしながら、「これでこの人は悪化する」とおもい、こっそりとレメディを飲ませながら、「そしてこれで良くなる」とおもっていたのだろうか。どうであろうと、不条理なことだ。