“バースプラン”は必要なのか?

「バースプランとは違う内容になったけど、赤ちゃんが無事で良かった」というご意見を、メールで頂きました。良かったです、何よりもどんなことよりも、赤ちゃんが無事で良かったです。

バースプランって、なんなんでしょうかね。頂いたメールを拝読し、本当に悩んでしまいました。「バースプラン」というのが大事なのでしょうか、メールをくださった方を批判しているんじゃないんです、私もリンズ妊娠中に分娩予約をする際にバースプランがあったらと用紙を貰ったし、自分でもなんか書いたほうがいいのなかっておもって書きました。なんでしょうかね、バースプランって。

ちょっと検索したら、すぐに「胎盤食べたいって書きました」もありました...

“バースプラン”って妙に洒落た感じの言葉に感じますね。いつから使うようになったのかは知りませんが、やたらと軽いものにも感じます。まるで子どもは無事に生まれるのが当たり前と言っているようで、「緊急時には叶えられません」とお約束が先に宣言されていたとしても、きっとそこから「緊急時って何?」とおもえる人は少ないでしょう。
分娩が急変したときに、どんなに「私はどうなったって構いませんから、この子だけは助けてください」とお願いしても、医師の方たちのそのときの判断が、親が望むことを優先できない場合もあるそうです。医師のみなさまが少しでも最良の結果になるようにと手を尽くしてくださっても、意に反したこととなる可能性があることを知っておく必要性は、“バースプラン”という言葉で薄らいでいるようにおもいます、まるで「不安を煽るな」と言われているようです。

ある産科医の方が、「母体を優先しないとならないこともある」事実をきちんと教えてくださいました。子どもが育っていく上で、どう考えても母親の存在は必要なことだし、昔からどちらかというと母親の、母体を優先するようになっているというようなことを教えてくださいました。

今回、私が当たり前のように存在している「バースプラン」という言葉をおもったときに、私たち産む側が常に持つべきバースプランは、「子どもが無事であるようにして欲しい」だけで十分なんではないかとおもったんです。いろいろなことで飾ったり、フワフワとした雰囲気で仕立てるのではなく。

考えていた、望んでいたバースプランとは違ったっていいんです、子どもが無事なら、更に贅沢を言ってしまえば、母子が揃って無事ならば、それだけで十分。そもそも、“バースプラン”なんていうものが必要ないようにおもえてならなかったです。私たちは何かを誤魔化されているような気がしてならないです。

*1:リンクがどうしても上手く張れなかったので、今回はリンクなしです、検索してみてください