「分娩時の搬送」の経験談

当ブログをご覧くださったあおみどりさんから、私が自宅出産などの「いざとなったら搬送」という意識が問題と意見したことに対し、ご自身が搬送された際の経験を参考にしてもらえればということで、個メールでご意見をいただきました。あおみどりさんからご了解をいただき、ご紹介させて頂きます。
あおみどりさん、ありがとうございます。

わたしの場合は、クリニックで出産予定でしたが、検診の時から「もしかしたら、設備の揃った病院に転院するかも」と指摘を受け、クリニックの先生の「多分クリニックの分娩で大丈夫」との判断で出産のために入院しました。
陣痛が始まって子宮口が5cmくらいあいたところでトラブルがあり、「より安全性の高いところで出産した方がいい」との判断で、大きい病院に搬送されました。
トラブル発生は明け方5:00くらいでしょうか。
先生が搬送することを判断した後、陣痛を抑える点滴を打って、救急車や搬送先の体制が整うまで待ちました。
その間に先生やスタッフの方が転院先の病院との連絡や、救急車の手配をして下さっていたと思います。
8:30頃に救急隊の方が迎えに来て下さいました。
全ての作業がとても慎重に行われました。
私をベッドからストレッチャーに移すのも、4,5人の方の手で行われました。
救急車に乗った後も、いろいろな計器が確実につながれていることや、救急隊員の方による搬送直前の私の状態確認、連絡事項の確認が行われ、助産師さんが同乗して搬送されました。
私の予想では救急車の到着後、すぐに乗せられてすぐ出発だったのですが、実際にはそんなことはありませんでした。
転院後の病院に到着した後も、クリニックからの申し送りと同時並行で、私の容態と胎児の状態確認があって手術を受けました。

救急車到着は8:30くらい
この出生時刻は10:30くらいでした。

医療従事者ではない私でさえ、搬送のための作業一つ一つが簡単なものだとはおもえませんし、ここにはありませんが、道路の交通状況も大いに関わってきますので、想像通りにいかないことが大半なのではないかと想像ができます。私も実際に、渋滞の中でおもったように進めないでいる救急車を見たことがあります。周囲の車のドライバーの方たちは必死に道を開けようと努力していましたが、簡単に救急車が間を通過していけるようにはないのを見たとき、搬送があるから大丈夫なんていうのは神話に過ぎないとおもいました。