住基ネットと新聞記事
「琴子にジュウキネットが届いたよ」
出掛けていた私が帰宅するなり、旦那がいきなりそう言うのだけど、当たり前のように“ジュウキネット”と言うが、一体なんだ? と、ちょっと飲み込めませんという顔をしていたら、
「ほら、番号だよ、番号! 住民なんとかの!!」
―あー、住基ネットね、そんなのがあったよねーって、え? 琴子に?
不思議だなぁ。
『2時間の命、戸籍に』
と、各社の新聞記事で紹介してもらった琴子が、役所や法務局の手続き上の問題で、1日、生きている状態が出来たため、住基ネットが発行された。
死亡届も一緒に提出しているけど、それは“預かり”ということで、正式な受理を待つ日々。
すぐにまた訂正されたりするのだろうけど、思いもよらない贈り物でした。
地元の下野新聞にて、日本助産師会の発行したガイドラインについての記事が載せられた。
『産む側のお母さんたちも勉強を』
と言われたこともあるので、人伝に
「助産師会も姿勢を変えた」
と聞いても、あまり期待できないでいたのだけど、記事の内容を読む限りは、ガイドラインの発行やその他の教育面でも、意識が変わったことが伝わってきた。
記者さんも、日本助産師会が二度とこういうことがないように努力している姿勢が電話ででも伝わってきたと仰っていたので、とても嬉しかった。
ここ数日、戸籍に載ったお祝いとして、たくさんのお花を貰った琴子。
久々にお花がたくさん飾られて、賑わう仏前を眺めていると、お葬式のときの琴子のことも思い出せてしまう。
この“思い出す”ということがとても大事なんだなって、つくづくおもう。
思い出したときに、そこに琴子がいるから。
皆さん、ありがとうございます。