死亡届の修正
昨日の大雨に負け、今日、役場から呼び出されていた用事を済ませに出掛けた。
修正個所は3ヶ所あった。
一体、どんな書き間違いをしてしまったものかと、実際に記入をしたのが旦那だったので、日頃から想定外のことをしてくれる人故、予測しきれずにいたのだけど、とっても小さな、そしてなんとも切ない修正だった。
まず、死亡した時刻の欄で2ヶ所。
琴子は2003年8月31日午前11時30分に生まれ、同日の午後1時30分に亡くなったとなっている。
曖昧な表現をした理由は、H助産師がきちんと時計を見て確認してくれていないので、こちら側の記憶と、向こうの言い分が完全には一致していないし、確固たる証拠・確信を持っては言えないからである。
でも、私が時計を見たときの記憶が一番、正確に近いものだとおもっているので、私の記憶の時間で和解調書及び出生届も記載されている。
で、死亡届にはこの死亡の時刻を記入するのだけど、旦那は最初、午前にチェックを入れ、11時30分と書いた。
すると役場の人は、新聞の記事を読んで覚えていたのだろう、いきなり
「違いますよね、2時間後に亡くなったんですよね?」
と言ってきたのを覚えている。
だから旦那も訂正したく、新しく用紙を用意してもらい、午後にチェックを入れて、1時30分と記入していた。
それが、実はよく読むと、
「死後30日を過ぎている場合は云々」
とやらで、出生の時間を書けと言う。
ので、そこを午前にチェックを入れなおし、11時30分とした。
前のを訂正し、新しく記入し直すということで、2ヶ所。
もう1ヶ所が琴子と私達夫婦の関係。
これは親子であることは当然なんだけど、この死亡届の申請者(提出者)としても、私達夫婦が名を連ねたのだけど、これが悲しいことに、生後2時間しか一緒に居られなかったので、“一緒に暮らしていたとは言えない”となるそうで、『同居をしていない親族』という項目にチェックを入れるように指示された。
一瞬、ほんの一瞬、
「は? 何言っているの? 目には見えなくても一緒にいるんですよ!」
と言いたくなったけど、相手を困らせるだけだし、
「こんなちっぽけなことにはこだわらない」
ということで、すぐにチェックを入れ直した。
何故かここには旦那はチェックを入れていなかったので、訂正がなかった。
この件を帰宅後、旦那に伝えたら、『同居をしていない親族』という言葉にやはり引っ掛かったようで、
「だって、親族じゃないか!」
と言っていた。
そう、親族なんだけど、確かに琴子が生きている間にはHの助産所にしか居られなかった。
この家には死後にしか居られなかった。
仕方のない事実。
これで本当に完了したんでしょう。
「今日は戸籍の謄本は…」
と聞かれたので、速攻、
「いいえ、大丈夫です、必要ないです」
と答えて、挨拶を済ませて帰宅した。
琴子が生きているものなら、また何枚でも貰いたいけど、もう死亡になっているからね…
それでもなんでも、やっぱり琴子を戸籍に載せられたんだっていう、この事実が嬉しい。