アメリカの妊婦学級

当ブログ2007.10.16の『家族で勉強しなくちゃ』にご意見くださったハルチさん、ありがとうございます。

私も最近、終末期医療の場での臓器提供の説明の重要性というような内容の報道を目にし、そのときに妊娠中に覚悟しなくちゃいけないことでもあるのだろうなぁと、丁度感じていましたので、やはりそうかと確信してしまいました。


ハルチさんのくれたご意見

こんにちは。はじめまして。

アメリカ合衆国では、妊婦学級で最初に「出産時に母子とも死亡する可能性があります。死亡した時に臓器提供に同意するかどうか書類を書いてください」と言われるそうです。アメリカらしくドライな発想です。ただ、日本でも妊婦さんの死亡率や赤ちゃんの死亡率やその原因などの情報を、時間をかけて妊婦さんやその家族に話して、100%の安全な出産はないことや、なるべく安全な出産をするために何が必要なのか学べる場があればいいなと思います。

まず、臓器提供の是非はこの場ではしないでください。

その上で、臓器提供に対しては色々な考え方があるわけで、答えは様々でよろしくて、ただ、自分が臓器提供をしても良いのかどうか、きちんと家族に伝えておくべき立場に立つんですよね、妊娠したということは。

確かにドライな発想なのかもしれないけれど、私としては、とても理想的な内容だとおもいました。

私もこれらの話を、琴子を妊娠中に…いいえ、妊娠する前からでも知りたかったかも。

知ったら妊娠したくないっておもうかって? 不安を煽るかって? うーん、違うな。

先に知ったとしても、妊娠したいっておもっただろうし、少子化の理由って、別にお産の危険性を知ったからではないわけだし。

不安を煽るのはよくないっていうけど、だからって『大丈夫よ、お産は殆どの人が無事に終わるんだから!』という現代の風潮が、実は危険を煽っているとおもっているのは私だけだろうか…


安定期の解釈の問題にしても、私たちは本当に知らないことが多いです。

当ブログ2007.09.12妊婦が飛行機に乗るということは…

のコメント欄でもありますように、私たちは知らないんです。

安定期はそのままずばり、安定している期間だと単純に解釈して信じてしまっていますから、中には海外旅行をするとか、海外でなくても旅行は今のうちにとか、知らないんです。

知っていて覚悟してしている人もいるかもしれないけれども、知らない人の方が圧倒的に多い。(私の周囲に限ってか?)

助産院で扱ってはいけないというお産がどんなものなのかもだし(だから琴子は死んでしまった)、過去のこととなるのだろうけれども、嘱託医が産科医ではなくてもいいだなんて想像すら出来なかったし、搬送するから大丈夫だって言われれば安心してしまったり(ニュースを見ていても、「助産院からの搬送」と言われないと、条件が違うから別問題におもえてしまう)…


説明を受ける側の性格の問題や差があるから、教える側も相手が十人十色で難しいこともあるかもしれませんが、私個人としては、ハルチさんの教えてくれた内容程度なら、日本でも実施して欲しい内容だとおもいます。


追伸;

不思議ちゃんさん、本当、私の話でお役に立てれば、出向いて皆さんに現実を知って欲しいくらいですよ。

母親学級にはもっと時間を割いてほしいです。

色々な話をして欲しいです。

天使ママの多くの方は、「こういう結果があるということも、知っておきたかった」と話します。

警戒しても避けられないことだったと知っても、それでも「知っておきたかった」とおもっているんです。