福島大野病院事件から
まず、私は医者でも助産師でも看護師でもなんでもなく、医療に携わる職業でもないということを先にお断りします。
また、福島大野病院の件に触れるというより、そこから感じたことをちょっとだけ今日は書かせていただきます。
また、この件ではお亡くなりになった産婦さんがいらっしゃいますので、お亡くなりになった妊婦さんのご冥福を、心からお祈りいたします。
既に皆さんご存知の通り、福島大野病院の医師逮捕は無罪確定しました。
無罪を信じていた私は、控訴もなく確定となって良かったとおもっています。
あるお産について考えるML内で、大野病院の判決を受けてから、『一人医長』の現実が危険なのだと投稿されている方がいました。
それが改善されるのなら、それは有り難い限りですし、私は納税する際、消費税も含めて、なるべく医療や福祉に使って欲しいと、宛先を書きたいくらいです。
そうおもいながら、更におもえば、一人医長がいかんと言うのならば、助産院や自宅出産はどうなのだと。
やっぱりもっと危険でしょうと。
それを世間一般の常識として伝えていって欲しいです。
勿論、病院で産めば全てが安全だとはおもってもいない。
悲しいことに、どうしても避けられない場合もある。
悲しいお産はゼロにはならない。
それは助産院の存続の問題とかではなく、お産というものが、『100%無事に生まれる』という保障を全く出来ないものだから。
今日元気だったのに、突然に…というのは、琴子を亡くしてからの私の目の前に、沢山沢山あった現実のお話でした。
さっきまでは胎動があったのに亡くなってしまった我が子、お産が始まったら臍帯が先に出てきてしまって亡くなってしまった我が子、帝王切開の翌日に亡くなってしまった母親等、沢山の現実の悲しいお産の話がありました。
びっくりしました。
自分が知らなかっただけで、こんなにも沢山の悲しいお産があったなんて…
病院ですら一人しか医師がいないということに警鐘を鳴らす方たちがいる―助産院や自宅出産の場合は更に助産師しかいないし、一人きりの助産師の助産院も少なくないのだから、そちらへの警鐘は鳴らしてもらえないのかとおもいます。
「助産院で出産するな」ではないです、助産院や自宅出産のリスクをきちんと知って欲しいし、教えるべきです。
今のような、助産院や自宅出産を美化するだけの説明・報道では、自分がどれほどの賭けをして子供を産もうとしているのかを知らないままになってしまいます。
福島大野病院の件とは離れた内容におもわれても当然かもしれませんが、大野病院の件から発せられるご意見等を見聞する中で、沢山のことを感じていて、今日はそのうちの一つです。
病院の改善を語られると共に、助産院や自宅出産の現実も語ってもらえればと願っています。