「パーティ出産」から考える「立ち会い出産」

先日の「パーティ出産」?!を書いてから、Facebookの中でも少しだけ意見の場があったりもして、ずっと頭の中で考えているのですけど、なんとなく、今回の山田まりやさんの出産以前から、他人を招かなくても出産は「楽しむべきこと」とされていて、ずっと抱いている違和感が「パーティ出産」そのものに当てはまるような気がしています。

初産の方で自宅出産、助産院での出産とした場合は、助産師と夫と、もしかしたら産婦の実母ということもありますが、経産婦の場合は上の兄姉が一緒にいることもあります。そこで、兄姉が出産を見ることが本当に素晴らしいことなのか、良いことなのかを考えることも必要なのではないかと。以前にも、「お母さんが苦しんでいる姿をみて、恐怖で泣き出す子どももいる」などという意見を聞いたことがあり、それまでは立ち会うことに肯定的な意見に囲まれていたので、立ち止まって考えるようになりました。そこに加えて今回の山田まりやさんの分娩...私たちはもう、神経が麻痺してしまっているのかもしれないと怖くなりました。

これから分娩をする方には、子どもが立ち会うこと、出産を見ることに対して疑問を持って情報を探すこともしていただきたいです。助産院や自宅出産の場合、多くは病院との差別化をはかるためとおもいますが、「立ち会える」ことをメリットとした宣伝文句が多いです。これは、本当に子どものために良いからというのを言い切るのだとしたら、その理由を明確にして欲しいです。泣き叫んでしまったという子どもにとってもメリットが残ると言えるのかを教えていただきたいです。

あと、昔の出産でも子どもは立ち会っていたのでしょうか。昔は夫が立ち会うどころか、分娩する場所に立ち入ることすら禁止されていたように思うのですが、助産院や自宅出産をススメる方たちは「昔は自宅で産むのが当たり前」と、「医療に頼らなくても産める」として、昔らしいをウリにしてすすめてきますけど、昔らしいのが素晴らしいのだとしたら、夫は立ち会わせない方が良いということにならない理由も知りたいです。


子どもを立ち会わせないとしたら、誰が子どもをみてくれるのか、というのも今の社会では問題になるのかもしれませんが、これは助産院や自宅出産で解決すべき問題ではないのかもしれませんよね、この問題には別の手段、対策が必要なのではないかと思います。


他人が立ち会うなんてもっての外ですが、家族でも、特に子どもが立ち会うということについて、産む前によく考えて調べてみるべきことではないかとおもっています。